まだいるかと思って…。
ジムにて3回/週一緒にトレーニングしていた方が、かねてから診察を受けていた病気の手術のために
今年2月の中旬に入院されて、今現在は自宅でリハビリを兼ねて療養されている。
今までは私がジムに着く頃は既にトレーニングを始めていて、休憩の時などはいろんな話をする時間になっていた。
その方の車が最近は駐車場になくて、井戸端会議的な時間もないのでちょっと寂しい思いでいる。
私が利用する昼間の時間帯は、お仕事を持っている方は休憩時間を利用されて来ていたり、
シフト制のお仕事でお休みの日の方とか、夜勤のあるお仕事の方は、夜勤前か、夜勤明けなどで
上手く時間を使われているようだ。
一方で夕方以降に利用される方は当然仕事帰りに寄っていかれるようだ。
だから、昼間の時間帯利用の私のような利用者にとってはジム自体が混みあわないので、とてもいい具合に
器械を利用出来ていて快適に過ごさせてもらっている。
しかし、女性利用者はやはり少数派となっている。
そんな中でも、気の合う方とは仲良くなれるもので、いろんな情報交換もあって楽しい。
そんなある日、ジムに着くと誰もいないことがあった。
先に帰った会員は玄関ドアーを施錠していくことになっていて、逆に施錠されている場合は自分で解錠する必要がある。
そのため、会員は全員鍵を渡されている。
インストラクター兼管理人が不在の時のためだ。
ということで、私は全ての器具を独り占め状態だった。
その後は管理人もみえたが、いつもの人達がそれぞれ都合が悪かったらしく寂しくトレーニングして帰ろうと
していた。
そこへ現れたのが気の合う女性だった。
「予定の会合が終わったので、まだ(私が)いるかな?と思って、少しの時間でもいいからと思って
きたんですよ~!」
と、息を切らせたような状態で玄関に立っていた。
私も、
「少しでもいいじゃない、トレーニングして!」
と、返したところ、
「準備して車に乗せたつもりのトレーニングウェアーを忘れてきた~!残念~!」
と、しょんぼりしていた。
仕方がない事なので、ちょっと世間話をして、次の日は必ず来ることを約束して別れた。
私は、彼女がその日来れないことは把握していたが、
「まだいるかと思って・・・。」
と、来てくれたことが凄く嬉しかった。
ジムに行けば会える人と言う範疇に自分がいて、会いに来てもらえることが、彼女の
気持ちが嬉しかった。
会った日に少しづつ交流をして、信頼関係を深めてきた、数年前には存在すら知らなかった人が
そんな風に思ってくれることが嬉しかった。
ジムで出会った人は皆さんそういうことなのだ。
どんな出会いも、自分が動いた結果生まれたものだけれど、今になっては思うのです、
自分から動かなければ何も生まれないと。
ジムの会員の皆さん、これからもよろしくお願いします!