燃え尽きた?青年。
コロナ禍で変化したことが、ジムでもある。
あらゆる場所で大きな変化があったわけだから私の通うこじんまりとしたジムにあるのは当たり前と言えば当たり前のことですが。
毎年、いろんな大会に出場する為に身体を造り直すほどに精進するボディビルダーの方達の過程が見られなかった。
8月の大会前の緊張感は全くなくて終わってしまった。
それは、大会側の自粛によるものであるが、ジムそのものも3月から5月までの3か月間は閉鎖という姿勢をとった事の影響もあると思う。
会員はどうしていたでしょうか?
矢張り、ご自分の体調を保ちたいと思っていた方々の中には、感染者を出すかもしれない
危惧よりも営業に重きを置いて閉鎖を見送っていた民間のジムに通っていたという人も
いたようだ。
実際、私も誘われたことがある。
しかし、私はそういう状況を受け入れようと、まだ暑さも厳しくなかったので、毎日ウォーキングのみを続けた。
それでも、その後ジムが開始されても、そんなに体力が落ちたという実感はなく再開と同時に元気に元のジム通いを続けている。
尤も、未だに”マスク着用”は義務付けられているが。
そんな中で、ある大会で昨年優勝した青年と会わなくなっているのが気になっていた。
ジムの管理も兼ねたインストラクターの方に訊いてみたところ、
「ああ、○○君ね、たま~に、早朝来たりしてるようだけど、燃え尽きちゃったみたい。
大会直前のダイエットも辛かったみたいだし、その上のコロナで自粛に入ったでしょ?
そんなこともあって、以前のようなモチベイションが持続できなかったみたい。
元々、体型も逆三角形で資質もあったんだけどね。燃え尽きちゃったみたい。
まだ20代半ばで燃え尽きちゃうなんてね、続けることに意味があるんだけどね・・・。」
と言いつつ、30代で同位優勝した人が実際に目の前でトレーニングしている姿に目をやって、
「彼のように30代位が一番いい年齢かもね、20代ってまだやりたいことが一杯あるからね。」
とも言う。
そこには、20代から始めてもう30年という方も話に加わっていたが、非常に残念がっていた。
筋力をつけるのは大変だけど、落とすのはすぐだと言うのだ。
彼は事故で入院生活を余儀なくされたことがあって、自分の身体の筋肉がどんどん落ちていって、握力が情けない程落ち、胸筋がどんどん薄くなっていって、どれ程寂しい気分に陥ったかを話してくれた。
だから、継続することに意味があるんだと。
だから今、しっかりとした筋力を保った体型を維持している。
ここにはいろんな年代の方が通ってくる。
その中で、多分最高齢は、代表者であり施設建設主である80代の実業家であり、元ボディビルダーだった男性だ。
80代であるが毎日ゆっくりとトレーニングされている。
私達は、
「いい先輩の姿を見せてもらっているんだね。」
と、若かりし日のその代表者の一枚の写真の方に目をやった。
続けてきたことが彼の姿ならば、本当に良きお手本なのだ。
○○君!一旦気持ちが離れても、何かと並行しても、あんなに頑張ったボディビルずっと続けたらいいのにな~。
”続けることで見えてくるもの”を実感するのも人生の味の一つなので・・・。