僕、ここにいてもいい?
この映像が堪らなく愛おしくて記録しておきたくなりました。
こんな風に懐に入ってこられたら何でもOKになっちゃいますね。
このお宅には先住猫さんが複数いるので、庭に住みついている猫さんがいても、お世話している方は、
じっくりじっくり様子を見ながら家猫さんになれるまで猫の気持ちを優先されている。
飼い主の勝手よりも猫さん達の気持ちを優先している素晴らしい方です。
外にいても湯たんぽや毛布をいつも用意していて野良猫トラが帰る場所を作ってくださっている。
端からみても、誰でもできることではないです。
その上、きちんと地域のボス猫と喧嘩をしていることや、怪我などしていないかとかまで把握して
じっと待っておられる。
猫を飼うと、本当に猫同士の世界と、人間の飼い方との間にあることにぶつかることは多い。
我が家の猫は散歩を習慣にしていたが、そういう中で地域猫さん、野良猫さんに出会い
お互いに一歩も譲らない一触即発の状態になることもあった。
もしも、喧嘩が始ったらどうするか?が飼い主の裁量となる。
猫同士は既に本能が先だっている。
我が家の猫の尻尾はアライグマの尻尾くらい太くなっていて恐怖を表している。
しかし、雄猫だ、自分のいつもの縄張りにいる猫は許せないのだろう。
「ウ~、ウ~。」
とうなり声を上げて一歩も譲らない。
それでも、私は待った。
すると、相手猫が少しづつ後退し始めた。
獣医さんに言わせると、
「後ろに大きな応援団(飼い主)がいれば勝ち目は薄いと判断するだろうね。
ただ、外猫はいろんな病気を持っていることがあるから気を付けたほういがいい。」
と、そんな経験が何度かあり、実際に喧嘩が始って(その時は敷地内にボス猫が侵入した)
気付いた時は既に遅く、2匹に水をかけて引き離したが、我が家の猫は顔に傷を負って
獣医師の元で数針縫う怪我を負った。
だから、この飼い主さんはそういうことも想像しながらのトラの帰りを待ったと思う。
本能を否定することなく、もしもの時の治療のことも頭をよぎりながら待ったのだと思う。
たまたま、トラが胸にすがるような写真だけれど、その前後にあるストーリーは猫の全部を
受け入れてくれる素晴らしい飼い主さんと猫の信頼のストーリーなのだ。
その後はトラも家猫になってくれた。
そこでも、飼い主さんは外猫の寿命を考えた上でもう今しかないと考えられた。
本当に頭が下がる程愛情深い方に出会えてトラは幸せだったね!
素敵なお話をありがとうございました。