2022/07/09、雨模様の夜だった。
毎年子供達にとっては期末テストの頃の近くの神社の花火。
家の近くで、
「ドーン、ドーン!」
と上がる花火の音を聴いて、少しだけでも、神社の周りに開かれている出店に行きたくて
ジリジリしていた子供達の姿が思い出されます。
それに比べて、今夜は雨。
最近ではコロナも重なって私も家の窓から独り観覧となりました。
コロナの前は近所の子供達が浴衣を着て家族でゾロゾロと神社に向かって
歩いていた風景が見られたが、そんなこんなで花火が上がるという華やかさ
も感じられず、静かに黙々と挙げられているという風情だ。
花火は鎮魂の意味があるという。
だから、この時期と、お盆の季節は近所のあちこちの神社で地域だけの花火が上がる。
大きな「花火大会」というものもいいが、行き帰りの混雑には閉口する。
こうして静かに家から見て、鎮魂の思いを込めるのもいいものではないかと思う。
それで少し、花火の意味を調べてみた。
以下引用
真夏の風物詩の花火と鎮魂に込められた思い
日本人にとって花火とは、真夏を彩る風物詩のひとつです。花火の歴史は古く、日本でも数百年前には花火大会が開催されていました。華やかなイメージのある花火ですが、花火はただ美しいだけではなく、鎮魂の意味合いも込められています。花火が夏に行われる理由など、歴史や由来について理解できるようになれば、今までとは違った見方ができるようになるでしょう。
どうして花火は真夏に打ち上げるのか
線香花火、ロケット花火といったコンパクトサイズの花火も親しまれているものの、やはり打ち上げ花火抜きで日本の夏は語れないでしょう。そもそも、日本で、真夏に花火を上げるようになったのは、花火には「鎮魂」の意味があるからだとされています。花火大会が8月中旬のお盆に合わせて行われることが多いのも、死者の霊を送るという目的があるためです。
お盆には、ご先祖様の霊が現世に帰ってくるとされています。この間、親せきが集まってお墓参りをするなどして、ご先祖様を大切にするのが日本の風習として定着しています。そして、お盆の最終日には「送り火」といって、ご先祖様が道に迷わず極楽へと帰れるよう道を照らす慣わしがあります。花火も、送り火の延長として真夏に打ち上げられるようになりました。三重県の「熊野大花火大会」などは、はっきりとご先祖供養という目的を掲げて開催してきました。送り火としての花火大会は300年ほど前から始まっており、後世に残る日本の伝統行事にまで発展しました。
花火大会には地元の思いが重なっている
つらい歴史を経験した地域は、特別な思いを込めて花火大会を開催しています。約2万発の花火を打ち上げることで有名な新潟県の「長岡まつり大花火大会」は、戦争で命を落とした人々の鎮魂を目的としています。戦時中、長岡市は空襲の標的となり、1500人近い一般市民が命を落としました。そして、長岡市は死者を弔うとともに、二度と日本人が同じ過ちを犯さないよう、花火大会に平和のメッセージを込めています。その深い思いは、映画『この空の花 長岡花火物語』などでも描かれました。
また、隅田川花火大会の発端は、江戸時代に飢饉で亡くなった人々の鎮魂でした。福島県などの東北では2011年8月から、東日本大震災で亡くなった人々の鎮魂と復興祈願のための花火大会をいくつかの場所で開催しています。こうして、遺された人々は悲しみを忘れるのではなく、ともに歩んでいくために花火大会を盛り上げてきました。花火大会には、それぞれに地元の方々の気持ちが重ねられています。
上記引用