猫の喉ゴロゴロは「安心してるよ~」発信
毎晩、就寝前、猫はベッドの上で枕元のライトが消えるのを待っている。(ように見える)
私の準備が整ってベッドに入ると足元の辺りに、まだ箱座りしている。
暫くして、やっと、ライトを完全に消すと、彼が(猫は♂)羽毛布団の上をフワフワと歩く様子が伝わる。
私:「こちらに向かってる・・・」
猫:「無言・・・。」
私:「肩を越えた。掛布団の襟を上げてあげよう」
猫:「無言・・・。ふむふむ入り易い。ここここ」
私:「頭から入って、方向転換してるな。よし、引き寄せて密着~!」
猫:「無言・・・。身体、寄っかかって、ちょっと手も乗せておこっと、こんな風、こんな風」
私:「抱っこだね~、身体中柔らかくて、全身もみもみして気持ちいいね~。」
猫:「何も言えね~。ゴロゴロ、ゴロゴロ、ゴロゴロ、止まらないよ~、ゴロゴロ」
と、言った具合に暫く私の右腕と脇腹の間にまったりと入り込む。
鼻先を手に押し付けて、
「ここを押してくれると、もっとゴロゴロなんだよ~。」
と、ぐいぐい押し付けてくる。
私も、ああ、今夜も一緒に寝られるね、と彼の全身から響く
「ゴロゴロ、ゴロゴロ、ゴロゴロ・・・」
を聴いてうとうとと眠りに入ってしまう。
朝は私に近い別の場所で寝ている。
一旦甘えて満足するとお布団から出て行くようだ。
ん?あるいは、私に、毎晩
「ここにいると安心なんだよ~、」
と、逆に「癒し」を伝えてくれているのかも、
「安心して、気持ちよく寝てね~」と。
春らしく、いや、突然夏日なんかになるこの頃だけど、こうして暖かくなっていくと、
彼はお布団に入って来なくなる。
そりゃあ暑いものねえ。ちょっと寂しいけどベッドまでは来てくれるものね。
やっぱり密着して、ゴロゴロ、聴きたいな~。
私:「ねえ、夏仕様の猫になる?」
猫:「何だ、それ?」