それって当たり前?

日々感じたことを徒然に。

お喋り全開の日。

月一回の食事会の日が来た。

 

もう、何年も変わらず同じお店と決まっている。

店主は大柄な男性なのに、ネットで面白いものを見つけては店内のインテリアを変えているので、

その変化したものが話題になったりして興味深い。

 

基本的にセンスの良い男性なので、その着眼点も素敵だ。

今回は昔の行灯(あんどん)を買い込んであって、全体が円筒形という珍しいものを修理して

紙の部分がボロボロだったのを自分で張り替えたということが話題になった。

 

行灯の裏側から和紙を張ってあって、器用に仕上がっていた。

とに角、照明なども訊いてみると、ネット購入で、その辺の雑貨屋さんの商品より余程趣のあるもの

を多過ぎずに配置できる人だ。

足し算ばかりでは鬱陶しくなるところを適度に引き算してあるところが心地良い。

 

当然料理も旬のものを提供してくれて、且つ繊細で美しい。勿論食べても美味しい。

 

「蓮根入り里芋団子のビール揚げ白だし山葵あんかけ」

 

「本日の目に言う」というメニューの内容のお料理を頂いて、満足しての帰途は、またお茶タイムだ。

 

久し振りの女性だけのお喋りはあれもこれものてんこ盛り。

 

普段は私は男性と話す機会が多く、他の彼女たちは家族との会話が多くなっているようだ。

たまの、妻たちの食事会にはそれぞれの夫達もよく解っているらしく、

「今日はお友達に会うんだったらこれ持って行ってあげたら?」

とか言ってくれるらしく、お土産を持ってきてくれたのが、ちょっと嬉しい。

 

大分、夫達の記憶の中に妻達の「いつもの食事会」に対する認識が根付いたようで、

そんな家族の話も気兼ねなく話せる時間はどこにでもあるものではないので、

お互いに率直な会話ができるのだ。

 

それぞれの生活は尊重しつつ、家庭ではここまで手の込んだ料理は作らないので

「普段はおばんざい風のお惣菜でいいよね」

と、開き直って、たまのお洒落な味と盛り付けのメニューに添った料理に

「わ~、美味しそう~!」

と、歓声を上げて、お喋りと共に頂く。

 

お茶タイムにはまたもやお腹いっぱいになって、

「夕飯もう入らな~い。」

と、今夜の夕食はどんな手抜きをしようかと、考えている私達なのだ。