過去記事。「上がり框。」(あがりかまち)
何かの拍子に過去記事を読んだりすることがあります。
「住人十色」
という番組が興味深くて観ています。
オンエアーは日曜日の朝6時15分から。
録画しておきます。
住宅って、生き方が現れるので、拝見する家々はみんなそのご家族の暮らし方
がそのまんま表現されてます。
最近は古民家を自由な発想でリノベーションされた家もよく見られるし、
結果がとても素敵です。
そんな中で、建築当時の40年位前の家の内装の建具などをリスペクトを
して上手く活かしている若い家族の家なども紹介されたりします。
本当に、昭和のしっかりした家などは建具が素晴らしかったりします。
もっと前はもっと凝ったものも見られます。
日本建築って、今また作るとしたら職人さんがいなかったりするので、できたら
大切に保存していきたいですよね。
そんな中で出てきたワードが「上がり框」だった。
土間の話からだったか、懐かしくて、そんな記事書いたことあったなと振り返ってみました。
今では大まかに玄関の土間から床に上がる部分全体を「上がり框」と捉えるようです。
でも、昔は床の一歩手前に貼られた床の部分があった玄関の仕様をも指していたようです。
また、建築用語で最近はエントランスと表現されて昔の「上がり框」は省略されてしまっている様式が多いようです。
それと共にその言葉も使われなくなって「上がり框」事態が最近の若い人達には知られていないようです。
建築様式が外国風になってきた昨今、昔の日本建築の用語も使われなくなっていくようで、寂しいような、勿体ないような気持ちになります。
家は住む人の使い勝手を求めて作られるのだから変化は当然のことだと思います。
でも、住宅番組を見ていると、時々土間を活用したいというご家族がいて、そんな時に
「上がり框」なんていう用語も出てくることがあるのでまだままだ大丈夫かなと安心します。
日本建築の玄関って気持ちが引き締まる気持ちになります。