ミステリと言う勿れ。#2
フジTV月9「ミステリという勿れ」第二話も面白かった。
特に天晴なのが風呂光さん。
現場に連れて行って貰えないけれど、独自に細かく気づいたことを
繋げて連続殺人の被害者の共通点を発見する。
奇妙な屋敷に連れて行かれてからのバスジャック被害者の犯人側からの
強制的な各自の過去の罪の独白に対しての久能君のコメントの視点に感心する。
①虐められ続けてきたと言う青年。
久能君、
「僕は常々思うんですが、何でいじめられた方が逃げなきゃいけないんだろうと。
欧米の一部では虐められたら先生とか近くの人に
”あいつにいじめられたよ~、あいつは病んでいるからカウンセリングしてやってよ~”
と、言う。
日本では虐められた方が逃げるけど、病んでいるのは虐めたほうでしょ?
逃げることなんかないんだと思う。」
との言葉に青年は、驚いたように泣く。
②小さな町工場で事務員として働く女性。
過去の罪は消防車が見たくて嘘の通報をしていたら、ある日本当の火事があって
消防車が間に合わなかったことがあった。
そんな彼女が元彼に言われたこと。
「お前らみたいに馬鹿みたいに毎日同じことやってれんね~!」
と、大陸に行ってしまい楽しそうなヒッチハイクの写真なんか送ってくる。
久能君、
「大陸?彼は筏かなにかで大陸まで行ったんですか?」
彼女、
「飛行機に決まってんじゃん!」
久能君、
「その飛行機を時間を守って飛ばしてくれてる人も毎日同じことを
してくれてて、他の人もそう。
彼が山奥で自給自足の生活をしてるっていうんではなかったら
彼の言うことはきっぱり聞くことないです。」
彼女、暫く考えて、
「そういう考えもあるんだ・・・。気付かなかった。」
私、出た~!”筏”大笑いした。
③全員が逃げる機会を阻止してしまった主婦。
「心配してもらいたかった。」
いつも心配してもらっていないのかと訊かれて。
「今、嫁ぎ先から出て行けって言われている。
結婚前に子供ができたら、義母に体裁が悪いから堕ろすようにいわれて
、その後妊娠できなくなって子供ができないなら出て行けって。
だから妊活頑張って人工授精なら妊娠できると医師に言われているけど、
神の摂理に反するようなことは止めろと反対されている。
そんなにいけないことですか?」
と、泣く。
久能君、
「人間のすることは全て自然の範疇にあると思いますよ。
蜂蜜を人間が一から作ることはできない。
植物の光合成だってまだ人間が酸素をつくるとこまで行ってない。
けれど彼等は自然にそれをしている。
だから人間がいろんな物を発明したり、技術を開発することも
自然の範疇だと思います。
だから、あなたがしたいことでできることだったらしていいと思います。」
彼女、
「蜂蜜?」
と、驚く。
そして、
「ありがとうございます。」
ともっと顔をくしゃくしゃにして泣く。
彼女の蜂蜜と久能君の蜂蜜とのあまりにも遠い距離感に、
私は笑ってしまいましたが・・・。
視点を変えたり、いろんな知識があることで小さな世界に閉じ込められて
しまう人達が久能君の考え方を知ることによって新しい何かを知る。
そして新しい、広い世界があることに気付く、その瞬間が面白い。
第三話は連続殺人犯が解るのかな?
久能君が言っていた。
「この中に連続殺人犯がいます!」
次回が楽しみです。