ライトアップ。
2021/01/06の新聞のコラム欄から。
以下引用
コロナ禍で先が見通せないままの越年も、世の中は本格的に動きだした。
「今年こそよい年に」の願いは例年にも増しながら、何とも足元が定まらないような感覚。
年始に立てた目標や計画は、「コロナが収束したら」が〝枕ことば〟となったのでは。
昨年のきょう6日、東京都庁は五色にライトアップされた。東京五輪開幕まで200日の節目を記念し、外壁が青、黄、黒、緑、赤の五輪色に包まれた。元日に続く照射で、開催年の幕開けを祝った。
中国・武漢市で多発していた原因不明の肺炎患者から新型のコロナウイルスが検出されたと、中国国営中央テレビが報じたのは、ライトアップの3日後。その5日後には、世界保健機関(WH0)が新型ウイルス検出を認定した。
日本での初の感染者確認は、200日前を祝ってから10日目。
コロナ禍は瞬く間に世界をのみ込み、五輪・パラリンピックの1年延期も決まった。
都庁のライトアップは、医療従事者への感謝を示す青、「東京アラート(警告)」を示す赤に変わった。
「サピエンス全史」で知られるイスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏は言及した。
感染症対策とは「分離ではなく協力」だと。
眼前の脅威の克服に加えて、「嵐が過ぎた後にどのような世界に暮らすことになるか自問する必要がある」とも。
分断と孤立が加速する中で、国や人種を超えた「平和の祭典」の重みは増す。
五大陸を表す輪が交わる連帯の五輪マーク。
コロナ後も見据えた「新しい様式」での開催を目指し、人知結集の真価が問われる。
上記引用
この文章の中で一番心に残った言葉は、
『眼前の脅威の克服に加えて、「嵐が過ぎた後にどのような世界に暮らすことになるか自問する必要がある」』
という箇所だった。
社会が「新しい様式」に対応していくことが求められるだろうことは想像できる。
私はどんな自問ができるのか、毎日更新する感染者数の中の中で考えている。