それって当たり前?

日々感じたことを徒然に。

ウィークデイの動物園。

動物園方面に用事があった。

何かそのまま帰宅するのが勿体ない程の好天だった。

空は澄み渡って真っ青だし、風が強いといっても、看板が舞うような凄さでもない。

 

とに角、寒くも無く、暑くも無く、外で何かしないと勿体ないという好天なのだ。

 

最近、チョコチョコと、

「動物園に行こう~!」

と、考えていた。

 

子供達を連れていって以来行ってないのに何故か行かなくちゃと思い続けていたのだ。

もう、いつ決行するかだけだった。

もう、何十年か振りになる。

動物園もリニューアルしているようなので一度行ってみたいと思っていた。

 

帰宅してやらなければならない事は一応済ませてきてるし、暖かい時間帯だし、また延ばしてこんな好天に恵まれるだろうか考えた。

 

一旦、帰路に走ったが、Uターンした!

これが決心だった、今日だ!という。

 

歩き疲れるかと思ったが、坂を上ったり下ったりはあったが順路に添って展示動物を見ながらなのでゆっくりと観て回ることができた。

 

屋外に出ていたインド象。↓

よく躾けられているらしく、”身体検査”中だったらしく前足、後ろ足を台に載せて

飼育係に見せていた。

その後、ご褒美の果物や野菜などが与えられていた。

 

 

道路の勾配を利用したキリンの顔が近くに見れる展示。↓

木の枝をムシャムシャ食べていたので、

「こんなに堅い物を食べるんだ~。」

と、初めて知った。

屋外で気持ち良さそうだった。

 

 

北極熊をプールの地下から泳ぐ様子が見れる。↓

見ている間ずっと、

”水中から出て背中から飛び込んで回転して出る”を繰り返していた。

私の気持ちは痛かった。

2頭展示。

 

 

ジャガー。屋内のガラス越しでの一頭展示。↓

屋外に出る通路もあるらしく、天井部分をジャガ━が歩くのを下から見ることもできるが、泥や糞が落ちてくることに注意と書かれていた。

することがないのか部屋の隅から隅ををグルグル、グルグル歩き回っていた。

1頭のみで寂しそうに感じた。

飼われるというより閉じ込められているように思った。

やっぱり痛い。

 

 

レッサーパンダ。一頭展示。↓

人間が見易いような工夫もされているがパンダは退屈そうに毛繕い。

仲間が見えなかったので家で飼われているペットの方がまだ幸せではないかと、

屋内の施設でもあったので、可哀想に思えた。

 

 

触れ合い展示場には山羊、羊が一緒に居て彼等は仲間がいて、屋外で気持ち良く

過ごせそうだったけれど、全体に、

「動物園て何だろう?」

と疑問に思った。

 

人間側の傲慢そのものじゃないかと。

私は、珍しい動物を見て、有難いとは思ったけれど、こんな風に動物を閉じ込めて

いなければならないのなら、動物園そのものは要らないと思った。

 

世界中の動物園の中には、広大な場所で動物や鳥類が自然に近い環境を作って生息させて、人間がそっとそこに入らせてもらうような施設造りをしている所もあるようだ。

 

それくらいの配慮があって動物が生きられるのなら動物にとってはこういう展示館内に閉じ込められるよりはいいかもしれない。

 

だから、いくつかの展示場を回って、傾斜地である園内を歩いたことは気持ちがよかったけれど、動物の生活そのものを考えると、彼等に申し訳ない気持ちになった。

 

自分があの動物達だったら・・・、一生ストレスの中での暮らしなんだろうと。

 

動物園って何だろう?

私は、彼等を解放してあげたいとしか思えなかった。

 

もう、こんな風に生き物、多分気持ちをも持ち合わせている生き物をいつまでも

閉じ込めて展示する時代じゃないと思っている。