ポツンと一軒家の主たち。
2019/07/14 TV朝日放映。
愛知県東部の山奥で暮らす暮らす男性(67歳)の「ポツンと一軒家」。
今回の主人公の暮らす家は築150年の生まれ育った家。
彼の普段の生活振りが凄い。生家の周りの害虫駆除、間伐材の伐採、稲作の田んぼの
柵の修理、自給自足の食材のための「アマゴ」の養殖。
養殖と言っても、もらった稚魚を育てている。
彼の里山文化へのこだわりがあって、そのための野花を残すための草刈、自生している
野花の陽当たりを確保している作業だ。
辺りには「クマガイソウ」や「ヤマシャクナゲ」などが奇麗に、元気に咲き誇っている。
ただ、鬱蒼とした自然ではなくて、人がいて生活を営む場所としての「里山」を守るために、人が手を
掛けて、里山を守るという理論の上に草を刈っている。
一旦は都会で生命保険会社に勤め、35年勤務の後、母親の介護のために戻った生家。
母親が亡くなった後も、家族を麓の残し、実家暮らしをしている。
田舎に住むということは何でも自分でやるという覚悟がいると言い切る。
だから豪雨の後など道路が寸断されればショベルカーを使って自分で直す。
行政に頼ったり、いじけていても、誰もやってくれないのだから自分でやる、と言いきる。
陽気で真面目な性格は、一声掛ければ人が集まる。
実家を守る情緒的な面と里山を守るという理論とが、彼を支えていて、毎日忙しい日々を送っている。
私はこんな人達を知って、皆さん「ポツンと一軒家」に住む人たちのこだわりとそのための自立の精神
に驚嘆する。
たまたま生まれたからずっとそこのいるのではなくて、目的がはっきりしているので、やるべきことも
明瞭で、その為の機材、資材もしっかりと使いこなし、IT時代の機能も取り入れるのは当然で、
知性と体力を駆使して、目指す生活をこなしている方々なのだ。
寂しいとか、独りで面倒などということはなく、何でもこなす人達なのだ。
便利な都市生活ではなくても、目的がはっきりしていると、こんなにも日々有意義に生活できるということを
教えてもらう。
人間の能力って、使えば使う程発揮されるんだといつも学ばせてもらう。
そして、何よりも彼等の逞しさに憧れる。