女性の目線。
ジムで会う女性。
音楽関係のお仕事をしているということで、お仕事の合間を利用して来たりしているようだ。
彼女と会える確率の高い日は火曜日。
ジムといえば断然男性の比率が多い。
大手のジムでいろんなプログラムを組んで広い世代、老若男女を集めるジムであれば
女性も多いようだが、元々ボディビルを趣味としていた方が、自分が若い時にあったジム
でお世話になってずっとやってこれたので、ご自分がジムを設立できる立場になった今
社会に恩返しのつもりで、会社のオーナーとして福利厚生施設として作ったのがスタートなのだ。
今では、宣伝などしないスタンスなのに、一般会員として入会申し込みが、口コミで増えて、
過剰になると、一旦申し込みを待機してもらうという状況になっている。
ボディビル連盟にも加入、認可されているのでいろんな大会を目指す若者が出入りして
お互いに切磋琢磨している。
夫々が静かに闘志を持ってトレーニングに励んでいるので、とてもいい雰囲気のジムなのだ。
だから当然、女性会員は少なく、会員同士が会える機会も少ない。
それでも、気心が知れてくると、女性同士の話はそれなりに、
「こういう所が女性同士なんだよな~。」
と、いう会話がある。
雨が続けば、洗濯物の乾かし方とか、コインランドリー情報だとか、生活に密着した話題があがる。
こんな洗濯情報なんて、多分家族に任せている男性には生まれない会話なのだ。
だから、女性目線は、美容、ファッションなどにも及ぶ。
2週間くらい休んでいた彼女と久し振りに会った途端、彼女は
「髪の毛カットした?カッコいいね!また若くなったみたい!」(すみません。嬉しくてそのまま書きました)
と、立て続けに話しかける。
丁度一週間前にカットした頃だった。
彼女と美容院情報の会話をしたこともあり、それぞれお互いの苦労、不満を披露しあったこともある。
だから、自分が気になることというのは意識が向くということなのだ。
一方で男性の意識はそんなところには無い。
自分の大会への体型の仕上がり度や、不足箇所などに集中しているから、女性の会話から
は遠く離れた所にいる。
だから、本当に身近な話題のある女性同士の会話は楽しい。
料理が得意な人は、ちょっとしたアドバイスをくれたり、身に付けている物の買い物場所など
教えてくれたり、小さな些細なことの情報交換が生活の知恵となっていったりする。
だから、少ない女性会員に会えるのも楽しみとなってくるのだ。
数が多くないので、よくありがちな、いろんなグループが出来て派閥が分かれるみたいな
面倒なことがないのも、今のジムの良さではある。
やっぱり私はサッパリとしたお付き合いが向いているようだ。