名の無い家事をする。
炊事、洗濯、掃除などだけを家事だと思っている家族は多いことだろう。
特に共働きの家庭の主婦は大きい声で叫びたいだろう。
「家事はそれだけじゃない!子供の学校関係への出席、町内会の仕事、その他にもっと
ある!」と。
それが、「名の無い家事」だ。
現役を退いて毎日家にいる夫を抱えた主婦はもっと大きな声で叫びたい。
「今まで通りで家が回っていくと思わないで欲しい!」と。
何か頼むと、そのものがどこにあるか訊いてくる。
先ずそこから教えないと事は進まない。
「初期設定」家中の物の収納場所が分からない退職後夫たち。(特に妻が専業主婦だった場合全て引き受けていたので)
今まで全てのことを妻に任せっきりで働いていた夫達の場合。
家に居られる時間を確保できたなら、妻と同じように家事はして欲しい。
”できる家事”をして欲しい。
例えば・・・・。
電池の入れ替え。
洗濯機がする洗濯。
洗濯洗剤の残りを見て次の洗剤の準備。
庭の水遣り。
ティッシュボックスの交換。
トイレットペーパーの交換。
風呂用のシャンプー類の詰め替え。
石鹸の準備。
新聞、古紙の整理。
風呂掃除等々・・・。
台所の準備品ときたら夫族には想像もできないだろう。
趣味が忙しいという人でも、上記のことくらいできるだろう。
しかし、男性でもできることはまだまだある。
器用な人なら家の修理、メンテナンスなどもできる人はいるだろう。
私は今回、お布団のカバーの交換をしてもらうことにした。
何故か?頭を捻って苦心するのだ。
でも、いい、時間がかかってもいい、最後までやってもらうことにした。
掛布団の羽毛布団のカバー交換なんていったら、もっと頭を捻っていた。
でも、いい、苦戦してもいい、これは「脳」を使う作業だからだ。
予想と段取りと作業が一致しないとカバーを装着できないのだ。
端で覗いてみて、
「ああ~、脳トレになるな~!」
と、確信した。
羽毛布団の掛カバーには内側に布団から出ている”輪っか”に留める紐がついている。
両方を結んでカバーの中で布団が丸まってしまったりするのを防ぐためだ。
だから、作業はカバーの裏側からする、布団も裏側から始めるとやり易い。
裏同士を合わせて作業開始。
裏と裏を合わせて最後に包むようにひっくり返す。
で、表側が出てくるという作業だ。
そういうことが設定できないのだ。
主婦だって誰に教わるのでもない、自分で考えるのだ。
結局どうなったかというと、紐と輪っかはお構いなしで、袋に布団を投げ込むように
入れてあった。
自分で使ってみるといい!と思った。
怒りと共に。
見るに見かねてやり直したけれど、それで、普段主婦のやっていることを想像できたかどうかは分からない。
上記に書いた諸々の家事も一部品物を目の前に置いて、
「はい、交換しておいてね!」
と、促すも、その日の内にできることはほぼない。
夫でも妻でも子供でも、一家のメンバーであるならば、目の前にある家事はするべきだと思う。
ゴミがあっても、拾わない、誰かがやるだろうという人がいる。
私はいつも言う、
「ゴミを跨がないでね!」と。
これ、名もない家事を引き受けるという精神の代表であり、基本精神なのです。
と、いうことで、脳トレを兼ねた夫へ家事トレーニング真っ最中です。
(やらないよりは、やはり効果が出るようです。)