それって当たり前?

日々感じたことを徒然に。

散歩していたワンちゃんは?

連休の一日、風は冷たかったが晴天に恵まれた。

家の中にいるのが勿体なくて散歩に出掛けた。

 

独りの白髪の女性に出会った。

ウァーキングスティックを持ってゆっくりと歩いていた。

 

すれ違う前から以前コリー犬を連れて散歩されていた方ではないかと拝見していた。

一旦すれ違ったけれど、どうもそのことが確かめたくて声を掛けさせてもらった。

 

「失礼ですが、よくコリー犬を散歩させていた方ではないですか?」

すると、笑顔で、

「ああ、そうです。よく散歩してましたよ。」

と、返ってきた。

訊きたいことはワンちゃんのことなのでズバリ訊いてみた。

「あの時のワンちゃんはどうされてますか?」

「ああ、あの子は最後は歩けなくなって、5年程?前に亡くなりました。」

 

この方をどうして覚えているかというと散歩の仕方が精力的で、運動量が多そうなコリーに合わせてしっかりした歩き方をしていて、散歩の範囲も広範囲なのか、いろんな場所でお見かけしたからだ。

「よくお散歩されてるな~。」

と、感心していたのだ。

 

その方は84歳になったとのことだ。

70代の頃はシャキシャキした感じだったが少し歩き方が衰えたようにお見受けした。

 

それでも、スティックを持っていれば歩けるのでこうして散歩しているのだと言う。

その後は近所で生まれた兄弟の猫を引き取って、今は猫と暮らしていると話してくれた。

 

暫く会えなかったワンコは亡くなっていることが多い。

 

やはり高齢の女性と散歩して我が家の前で私を見つけると寄ってきてくれてた日本犬の「モモちゃん」も何度か手術をした後の身体だったりしたが、矢張り亡くなったようだ。

家に寄ってくれないのが寂しい。

 

人間も、ペットも高齢化には抗えない。

 

でも、あのコリー犬も、モモちゃんも、最期まで彼等の健康状態に合わせてお散歩してもらっていた。

幸せなペット人生?だったと思う。

 

私の記憶の中に元気な、人懐っこい姿は今でも残っている。