「まずい!」と思った。
大型スーパーの駐車場に入った。
「ん?いつもと様子が違うぞ?」
と、空きスペースがないフロアーでスペースを探す。
カートに買い物の荷物を入れたままで、エレベーターを使って車に戻る方法が
いつものスタイルとなっている。
しかし、今回はいつものスペースが一杯だ。
何かイベントがあるのか、とに角空きを見つけて、何とか駐車したので、
帰りは車の位置を把握しておく必要があると思って、食料品の階に降りた。
今回は、エスカレーターを使って降りた。
さて、帰りの段になって、来た時と逆にエスカレーターを乗ることになる。
そして、記憶していた表示の場所に行こうとしたが、すんなりとはいかず、ちょっと考える。
いつもの場所だとしたら、何も考えないで、その場所に行ける。
しかし、一旦、考えた。
エスカレーター使用なので、買い物の量を増やさなかったのは正解だった。
手に持って、場所に着く。
さて、出口に向かう時も、いつもと違う。
距離も多少違うし、左右を確かめる場所も違う。
そうしている自分に、気づいたことがあった。
いつも同じ事をしているって、「脳」を使わなくなるんじゃないか、と。
いつもと違うことをするって、新しいことをする時と同様、いろんな要素があって、それに対して
考えている筈だ。
だから、物理的に合理的な距離や場所を選んであって、それに添ってパターン通りの
行動をしていて、殆ど考えずに行動していたのではないか、と思ったのだ。
それはそれで、練られたパターンだと思うが、それでよかったのかと、独り苦笑したのだ。
「脳」を使おう!働らかせよう!」と。
日常の中で「いつもと同じこと」ばかりしていないで、違う道を通るとか、初めてのお店で
買い物してみる、とかいろいろ変化させて、
「面倒くさいなあ」
なんて「脳」に思わせないような、「初めてが嬉しい!」と「脳」が喜ぶような生活をしようと思ったのだ。
「脳」に楽させていたことを「まずい!」と思ったのだ。