猫、入り込む。
今朝、猫がいつもと違う佇まいを見せていた。
いつもは、散歩が済み、食事が済むと、晴れた日は、ベランダに出て、お気に入りの一番高い場所である、
クーラーの室外機の上に、座布団があるかないか確かめて、無い時は私の方を向いて、
「お布団設置してないんだけど、早く載せて」
と、せがむ格好をする。
私が、「ごめん、ごめん、すぐ載せるからね」
と、用意すると、サッとジャンプする。
洗濯物干しが終わると、猫のブラッシングの番になるのを知っていてのんびりと毛繕いをしている。
そして、一番気になっていた様な部分からブラッシングを始めると、背中全体を私の方に向けて、気持ち良さそうに、お尻を上げてくる。
と、いうのが普段なのに、何故か私のベッドの端にきちんと座って、ウォークインクローゼットの一部の押し入れとなっている方向を見ている。
「ふ~ん、押し入れに入りたいのだな」
と、猫の気持ちを推測して、ジャンプも大変そうだ、と抱えてその隙間に入れてあげた。
隙間の部分で、
「方向転換したいんだけどな~」
という様子で暫く体勢を考えていたようなのだが、それから先は関わらないようにしておいた。
すると、何とか好みの体勢に落ち着いたようで、小物の整理用の籠の中から顔を出していた。
それから、午前中は籠の中でお昼寝を楽しんだらしく、姿が見えないので、手で探ってみたら、暖かい猫のぬくもりがまだ、そこにあった。
猫って、本当に、狭くて、暗い場所が好きだ。
ちょっと引いてみると、こんな感じ。
何度も入ったわけでもないのに、一度経験した場所をちゃんと覚えているんですね。
そこに隙間あった?という場所にちゃっかりと居場所を作ったようだ。