それって当たり前?

日々感じたことを徒然に。

太平洋戦争、終戦の日。

太平洋戦争の原因と結末が毎年気になっていた。
以下のページを参考にして頂きたい。

http://www12.plala.or.jp/rekisi/dainiji.html

そしてこれ、統帥権について。
http://www12.plala.or.jp/rekisi/tousuiken.html

 

当時の政治や世界情勢など原因はいろいろとあるわけなのですが、司馬遼太郎は「この国のかたち」という本の中で「統帥権」を重視しています。

戦後、東京裁判によりA級戦犯として死刑を言い渡された東条は、刑の執行される直前にメモを残しています。最後に「統帥権マチガイ」と書かれた、そのメモがすべてを物語っているようです。

と上記、文中にある。


そしてまた、司馬遼太郎は「風塵抄」の中で天皇について書いた章「空に徹しぬいた偉大さ」の中でも語っている。
以下文中より

「昭和に入って、三権の外にあった陸軍の参謀本部が「統帥権」という途方もないものを持ち出した。
このに権によって軍は昭和6年(1931)に”満州事変”を起こし、とくに、昭和13年(1938)には国家総動員法というものがつくられ、
事実上、軍(統帥権)が国家をまるごと呑み込んだかたちになった。
つまりは、統帥権が、立件の命ともいうべき三権に超越する存在になった。
7年後に、彼等は国家そのものをつぶしたことは、説明するまでもない。」

上記「風塵抄」より。

 

今、「戦争体験記」とか、「特攻隊の記憶」とか、「この世界の片隅に」のドラマなど、数々の各切り口は違っても戦争の悲惨さを訴えるものがある。
NHKでも特集していた「消えた船乗りたち」、戦地へ物資を届けるために出航を命じられた民間の船が、船員(漁師)が、何千隻、何万人とあって、結果、兵士と同様なことをさせられた”漁師”たちがいたことを伝えていた。

 

国民が「NO」と言えなかったのは何故?
命は国のもの、なんて、何だったのか。
うやむやでは、未来にこんなことが起こらないように、政治の動向を見極めていく姿勢が正せないと、日本人の表現する「戦争」について考える機会だと思った8月15日でした。