首都圏一円の外出自粛と、負けないイタリア人。
3月末の週末の首都圏一円の外出自粛に関して、新聞のコラムにも。
以下引用。
「伝家の宝刀」とは代々家宝として伝わる名刀。転じて、いよいよという時以外にはみだりに使用しない、とっておきの物や手段などを指す(広辞苑)。
新型コロナウイルス感染症の拡大に備えた特別措置法改正案の審議で、担当相が何度も特措法を指した言葉だ。移動や集会の自由にかかわる緊急事態宣言など特措法の措置に関し、最悪の事態に至るまで、適用は慎重に行うという姿勢を示したかったのだろう。
感染拡大を防ぐには人と人が接点を持たないことが一番。それには個人の移動制限が有効だ。新型コロナでは欧米各国も緊急事態や非常事態を宣言した。本来は個人の自由や権利を尊重してきた国でも、強権的な移動制限をしている場合がある。
そうした仕組みがあるのは、戦争などの危機に何度も直面してきたからなのか。
元首らトップからも「私は戦時下の大統領」「われわれは戦争状態にある」などの発言が出ている。国民から目立った反発がないのは政治に理解と信頼があるからかもしれない。
自粛という形で事実上移動を制限しようとする動きは国内でも始まった。
首都圏一円の知事が今週末の外出を控えるよう一斉に呼び掛けた。
都内の感染者が増加、爆発的患者急増の恐れが高まっているためだ。
政府も特措法に基づく対策本部を設置した。
宝刀の柄に手が伸びた状態ともいえよう。ただこの刀、3日の審議で成立。
審議が十分ではないという声があり、付帯決議からも課題が見えてくる。
その刀を抜かずに済ませるには一人一人の危機意識と慎重な行動が欠かせない。
以上引用。
そんな記事を読みながら、ニュースで伝わってくる海外の外出自粛の様子を見た。
イタリアで、ベランダに電子ピアノを持ち出して演奏を始めた男性がいた。
すると、それに応えてサックスで演奏参加した人が出てきた。
その頃には、建物が取り囲む中心にある広場の周りのベランダからは住人がみんな出てきてその演奏を聴き、終わると大きな拍手が響き渡った。
その時住人達の心は一つになったとナレーションは締めくくっていた。
上記文章の中に、強権的な移動制限を指して、
「そうした仕組みがあるのは、戦争などの危機に何度も直面してきたからなのか。」
と書かれていた部分があった。
戦争などの危機の時でも、ヨーロッパの人々の耐える生活の仕方がいろんな小説や映画となっている。
だからニュースの映像からも、そんな様子、
「どんな時でも、楽しむ方法はあるんだよ!」
と、映画さながらに実行している人々がいるのだ。
ストレスが溜まる~、と考えるよりも、どんな事態になっても、この時間をどうして楽しもうか
と考える人々って凄い!と感動したのだ。
その光景から、私はこの映画を連想したのです。
『ライフ・イズ・ビューティフル』(日本語訳:人生は美しい、原題:La vita è bella、英題:Life Is Beautiful)は、1997年のイタリア映画。ロベルト・ベニーニ監督・脚本・主演作品。第二次世界大戦下のユダヤ人迫害(ホロコースト)を、ユダヤ系イタリア人の親子の視点から描いた作品である。
第51回カンヌ国際映画祭(1998年)で審査員グランプリを受賞。第71回米国アカデミー賞(1999年)で作品賞ほか7部門にノミネートされ、そのうち、主演男優賞、作曲賞、外国語映画賞を受賞した。また、トロント国際映画祭の観客賞やセザール賞の外国映画賞も受賞している。
イタリア人を見習って、私達も頑張りたいですね。