それって当たり前?

日々感じたことを徒然に。

全て「手塗り」ですって!

画材屋さんに額装をお願いすることがあって行った。

毎年この季節には伺っていて、元々大きな油絵を描く絵描きさんが画材関係のものを扱って

営業されているお店です。

 

また、今年も、と伺うと建物が足場で囲まれていた。

「うわっ!家の塗装中なんだ。」

と戸惑っていると、上から私の名前を呼ぶ人が足場の途中に座り込んでいる。

「○○さ~ん、自分で塗ってるんですよ~!」

と、見慣れた店主が叫んでいる。

 

「ええ~っ!全部自分で塗ってるんですか~?」

と上に向かって叫ぶ。

 

奇麗な緑の壁が仕上がっている。

 

 

降りてきた店主と話をすると、この連休中を狙って始めたとのこと。

金属製の手摺や画材店としての看板の文字も奇麗に、そのための色で塗られていた。

 

こんなことを本業でもないのにやろうとする人がいるのかと驚いたが本人は嬉しそうに言う。

「僕、ペンキ塗りが好きなんだよね。絵はどこで完成とするか見切りが付かないことがあるけど、

壁って、どんどん塗っていくと奇麗に仕上がっていって終わりがあるでしょ?だから楽しいんだよね。」

と。

「ええ~!?大きいものを攻略するってそれだけで大変だし、第一この広さでしょ~?相当な

エネルギーと自信がないとできないですよ。」

と応答。

でも、やっぱり筆を使うことの基本は同じだし、器用でもあるし、ペンキの色の決め方も絵描き

さんとしての力量があるように見える。

 

私は驚きのあまり、

「足場も自分で組んだんですか?」

と訊いてしまったら、

「足場だけプロにやってもらって、10万円!」

と、足場を叩いて自慢そうに言う。

「だから自分で塗ると物凄く安く済むんだよね!」

と。

 

そりゃあ、そうかもしれないけれど、なかなか、というか普通自分では、やれることではない、

と先ず思う。

「僕ももう、これが最後だと思うけどね。もう、○○歳だから!」

と豪快に笑う。

「20年毎にやってるんだけど、次は無理だと思うよ。」

と。

それを聞いて、同感の意味で、

「そうだ、そうだ。」

と二人で笑った。

 

そこで、キャッチした一言。

「お宅で、外装の塗り直しをする時は”手塗りですか?”と訊いた方がいいよ。

スプレーで吹くのと手塗りではその後の持ちが違うからね。すぐ剥げてこないように

手塗りにこだわった方がいい。」

 

これはこれから我が家の外装し直しの時のヒントにさせてもらうことにしよう。

 

それにしても、”快挙”お疲れ様でした!