魔女の雑草。
新聞のコラム欄から。
2020/06/14の記事。
農作物の養分を吸い取って枯らしてしまう「魔女の雑草」と呼ばれる寄生植物がアフリカで蔓延[まんえん]している。ハマウツボ科の「ストライガ」で、長年人々を苦しめてきた。だが、日本人研究者らの手で撲滅への光明が見えてきた。
▼ストライガは、トウモロコシやソルガム(キビの一種)など主食となる穀物に寄生し、畑を丸ごと枯らすという。被害額は年間1兆円を超える。種は直径0・2ミリと小さく、万単位でばらまかれるため取り除くのは困難。土の中では何年も宿主を待ち続ける執念深い魔女だ。
▼作物の根が出す植物ホルモンを感じると発芽して寄生する。そこでホルモンに似た物質をまき、勘違いで発芽させる研究が進んでいる。発芽しても宿主がいないと枯死するため「自殺発芽」と呼ばれる。早期の実用化を願いたい。
▼アフリカは貧困と飢えに加え、新型コロナウイルス感染症の拡大にもさらされている。先進国は自国の感染抑止と経済再建に躍起だが、今こそ国際社会の連帯と援助が求められることを忘れてほしくない。
▼ストライガは乾燥地に生きながら水分を体内に保持しておく仕組みを放棄したとされる。あえて葉から水分を蒸散させ続けることで宿主から養分を吸い上げる力にしているとみられている。宿主にしてみれば、たまったものではない。
▼寄生されて困るのは巨額予算となった新型コロナ対策費も同じだ。原資は借金で、次世代も含めた国民が返済することになる。不正に養分を吸い取られないか、しっかりとしたチェックは欠かせない。
上記引用
記事を読んで、魔女の雑草「ストライガ」が日本の政府に思えてきた。
最後の部分、
「寄生されて困るのは巨額予算となった新型コロナ対策費も同じだ。原資は借金で、次世代も含めた国民が返済することになる。不正に養分を吸い取られないか、しっかりとしたチェックは欠かせない。」
という部分、次代への借金なのだ。
先の電通へ丸投げした件、
「持続化給付金 電通「中抜き」の構図」
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik20/2020-06-14/2020061401_02_1.html
という、電通と子会社ぐるみでの委託費「中抜き」が疑われていることがすぐに
脳裏に浮かんだ。
平穏な時には見えてこないことが、こんな時に見えてくる。
私達が知らぬ間に寄生されていないか、本当にチェックしていたいものだと思う。