それって当たり前?

日々感じたことを徒然に。

動物ファースト!

福岡の「閑散だった動物園」が復活できた理由


大牟田市動物園は戦前の1941年に開園した。市民に愛され、来園者数は92年度に40万人を超えたが、2004年度には13万人台まで減少。市が閉園を検討する中、存続を求める市民運動が起こり、2006年度に指定管理者制度を導入した。運営が市から民間へとバトンタッチされたのを機に来園者数は増加に転じ、2016年度は25万人を超え開園以来3位を記録。その背景には、園長を務める椎原春一さんの熱い思いがあった。

詳しくは↓こちら
https://toyokeizai.net/articles/-/199113

 

以下引用:


大牟田市動物園
大牟田市動物園」の椎原春一さんが経営をV字回復させた。

大牟田市動物園」へ。1941年開園し、1992年には入園者40万人以上だったが、2004年には13万人まで減少し閉園の危機に。椎原さんが園長に就任し、2016年には25万人を超え、入園者数は右肩上がりに。動物の幸せを考えて行動するところを客に見てもらったという。飼育員が肉を隠し、ライオンが探す様子が見られる”肉探しタイム”は人気イベント。野生の動物の行動を再現している。中山が3メートルの木の上などに3つ肉を隠し、ライオンは全て見つけた。運動不足解消のためのイベントだったが、現在では名物イベントに。

大牟田市動物園では、キリンが長い舌で食事する様子を間近で見られ、運が良ければ顔に触れることも出来る。キリンが飽きて帰ったらイベントは終了。モルモットのふれあいイベントでは、モルモットの隠れ場所が用意されている。動物に負担をかけず健康管理する”ハズバンダリートレーニング”で、採血、ワクチン投与などを麻酔をせずに行っている。大牟田市動物園はライオンやトラの無麻酔採血を日本で初めて成功させた。麻酔を使うと年に1回ほどだが、使わないと月に1回できるため、病気の早期発見や予防に繋がる。出来るようになるまでは1か月以上かかったという。“動物ファースト”の思想が動物の魅力を伝えるきっかけとなり、入園者が増加した。椎原春一は「動物、、人、地球にやさしい動物園をお客さんと一緒に考えていける動物園になっていけたらと思っている。」などとコメント。


以上引用:

 

たまたま9月2日(日)に日本TVの「シュウイチ」で紹介されていたので出会えた話題でした。
「ハズバンダリートレーニング」、動物麻酔をしないで採血する方法で、今までのように麻酔を使う場合は動物に負担がかかるので年に1回しかできなかったのが、麻酔しないことで月に1回できるので病気の早期発見にもつながるという健康管理方法だそうです。

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ホワイトタイガーとベンガルトラの採血映像。
チームの3人の飼育係が近づくと、採血台に飛び乗ってシッポを差し出してくれるトラ。
こうしてシッポを出してくれるまで1か月ほどの時間がかかったそうだ。

 

とに角、「動物ファースト」「動物福祉」の理念を貫く動物園だ。

 

私も、もしも、その動物が生態系の場所で生きられるなら、それが一番いいと思う。
でも、人間のエゴで狭い場所に閉じ込めて、一生を送ることになったのなら、自然のままでない、人間社会と触れ合った、何かの「プラスの要素」を授けられたらと思う。
限られた場所でも、健康面では快適に生きてもらえたなら、許してもらえるだろうか、と、申し訳なく思う。

 

ライオンの餌も、ただ「餌やり」ではなく、ライオンがその能力を使って、探して食べるように工夫したりしていた。
とにかく、刺激のない、つまらない生活ではない飼育を実践してくれている。

本当に、私達人間が驕ることなく、彼等に会わせてもらっているという感謝の気持ちを持っていたい。