それって当たり前?

日々感じたことを徒然に。

草間彌生 私の富士山 2015年。

プレミアムカフェ 2022/11/04、「草間彌生 私の富士山 2015年。」を見た。

 

ザ・プレミアム 「草間彌生 わたしの富士山 〜浮世絵版画への挑戦〜」 - プレミアムカフェ - NHK

 

何気なく見ていたが原画製作者の草間彌生さんの原画を木版画にするということをドキュメンタリーにまとめてあったので、その過程をしっかり観たくて途中録画した。おねがい

 

草間彌生さんはこの時点で富士山を直接見たことがなかったそうです。

 

アシスタントの方が実際に見に行くことを伝えると、

「絵を描くために午後にはアトリエに帰ってこれる?富士山に登るの?」

なんて彼女らしい質問をして周りを苦笑させていた。ニヤニヤ

 

原画全体像。

 

 

 

これを木版画にするとなると使う和紙の大きさに制限がある。

紙は漉いて作るのだ。

その厚みも違う和紙を漉いてくれるのがこの方。

紙漉き職人、81歳。

 

 

そして木版画に挑むのがこちらの方々。

工房の代表と彫り師さん。

代表は8枚の版木を掘り、独特の水玉の部分を引き受けるのが若い彫り師

さん。

 岸さん。

 

 

原画を縮小してあってもその目の前にある水玉の数に圧倒された。

1,4685個の水玉を彫るのだ。

 

 

彼が水玉に向き合っている内に一個一個に特徴があるのに気づく。

流れがあったり勢いが違ったりするのを解明した様子が草間さんの制作中のビデオ。

 

アトリエ代表と描き方による違いを解明する。

 

 

そして、その一つ一つの特徴を捉えて1万個以上の水玉を彫る。

 

 

6か月後水玉部分は完成。

 

 

そして次は摺師さんの出番。

色の調合の仕事となる。

 

 

そして富士山を原画とは違う色で表現した版画も草間さんに披露する。

 

彼女は其々について後でコメントして展示した位其々を気に入ってくれた。

 

 

そして、原画とその木版画が一緒に展示された。

現代アートと日本の伝統技術がコラボレーションした作品になった。

 

 

現代アートと伝統技術の木版画をコラボレーションするという企画は、

海外で高く評価されている版画が原画を伝統の物だけでなく現代の物をも取り込めていけるということを証明し、もっと版画を世界にも広げていくということへの評価にも繋がるのだろう。

 

私はこの過程を見ていて版画の世界は紙漉き師、彫り師、摺師という専門職の総合芸術なのだということに伝統技術を守っていて下さる方々を誇りに思った。

 

特に、あの14,685個の水玉を彫った岸さんという方の粘り強さには、ただただ驚き、頭の下がる思いだった。

 

そんな方々がこれからも版画の世界を守っていって下さるだろうことに感動して、記事にして残したい、と思ったのです。

 

 

私も、木版画の先生について、その制作方法を6年程習った経験がある。

色を重ねる数だけ版木を作る。

その一枚を彫るだけでも難しい、摺る時は一枚一枚が違った物になる。

味があると言えば、その違いを楽しむこともできるが、何枚も同じ様に完成品として摺る技は、神業なのだ。えー

修行に修行を重ねた方を”摺師”さんと呼ぶ。

 

そんな世界を経験して、

「これは、アトリエを持って、専用の道具を常に使える状態にしておかなくては続けられない。」

と、思ったのです。

主婦の使う居間で道具を広げたり、片付けたりしてやっていける事ではないと解ったのです。真顔

 

私の使った版木はせいぜい葉書大の物、それでも奥は深かった。

そして、その紙も特別なもので、高価でもあった。

 

そんな関連記事です。↓

 

もう一度会いたかった…。版画家の恩師。 | kickbellのブログ (ameblo.jp)

 

その世界と草間彌生さんのアートがコラボしたこの作品の制作過程を見ることができて、瞬間、

「これは、録画しておくべき!」びっくり

と、気付いて本当に良かった。

 

これから何度も繰り返してみることになるだろう。

 

 

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