「充分と思い日々暮らす」
「充分と思い日々暮らす」
浄土宗の月訓カレンダーの九月分に書かれていた言葉。
毎朝仏壇に線香をあげ手を合わせる。
熱心な信者とはいえないが、ご先祖様へのご挨拶だけは欠かさないようにしている。
毎年暮れにお寺さんにお布施を届けるとこのカレンダーを頂ける。
たまたま九月のカレンダーを捲り忘れていてセットし直した。
その時に目の前に現れたこの言葉にハッとした。
「充分と思い日々暮らす」
たったこれだけなのに、自分の中に溜まっているいろんな思いに突き付けられた
気がして、不満や悩みを不足分と思っている自分に気付いた。
不足ではない事だっていっぱいあるし、考え方を変えるだけでマイナスがプラスと
捉えることができることもある。
どこかで「不充分」ばかり考えていなかったか?
そりゃあ暑さに参ってる、夏バテ気味なところもある。
やっと一日終わってゆっくり寝て、朝になると、
「あ~あ、また昨日と同じような暑い一日を過ごすのか~!」
と、想像しただけで疲れを感じたりする。
次の日を迎えられたことで喜びと幸せを感じる人もおられるでしょう。
なのに、
「また~、今日も暑い一日を過ごすのか~!」
なんて思ってしまっていた。
健康上問題なく、自分の居場所となるところもあり、友人もいて、
取り敢えず経済的に困窮しているわけでも無い。
必要と思われる物は(超高級品でなければ)取り敢えず一応調達できる。
何処にアクセスしたくても自分で行く方法も確保している。
夫の入院で独り暮らししているが(猫と一緒)全く不便と感じることは無い。
それなのに、多分どこか心の底で「不充分」を感じていたのだろう。
「充分と思い日々暮らす」が刺さった。
どこかで、入退院の頻度が増した夫の健康問題に不安を感じることはある。
「不安、不足」
と捉えてしまっていたのかもしれない。
しかし、彼がいなくても私の暮らしは支障なく回っていく。
その点は充分なのだ。
彼のこれからは彼に掛かっていて私がどうこうできることではない。
私は見守るだけなのだ。
そういう部分を「十分が欠ける」と捉えてしまっている自分だったのかもしれない。
いやいや欠ける部分を見ないで、そこを補う方法もあるし、暮らし方はお互いに
摺り合わせて、やれるようにやるしかないのだ。
そんなことを突きつけられたカレンダー捲りだった。
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