最近、子供達の同級生?同学年?の保護者だったと思われる人物と
出会う事があった。
①私は歩いていた。
自転車に乘ったおばさんがこちらに近づいて来て、すれ違い様に
お互いが気付いた。
「あっ、おはようございます~!」
顔は解ったが名前は出てこない。
「たしか、あっこちゃんのお母さん…。苗字は何だっけ???」
②掛かりつけ医院に行った時。
コロナワクチン3回目接種の患者さんで溢れていた。
駐車場に車の整理(少しずらす)するときちんと2台入る場所の移動を、
患者さんにお願いしていると、見たことがある女性が目に入った。
私が、「ナンバー○○○○の車の方・・・。」
と声を掛けたので、そこに居た人が一斉にこちらを向いたからだ。
「ん?子供の同級生の保護者だった?」
と、一瞬のことだったので曖昧なままだった。
皆さんマスクをしていたけれど、彼女は保護者の方だったように見えた?
そうしたら、名前(苗字)を思い出すまで気になって仕方がなくなった。
「う~ん、長男と同級生だったか?」と。
①も②も、どちらの場合も思い出すまで突き詰めようと、
帰宅して、早速古い古い生徒名簿を引っ張り出した。
子供達の中・高校のアルバムは何とか手渡すことができたが、
小・中学校の生徒名簿は、彼等は必要としなかった。
しかし、私は引っ越しの時に、
「これらの名簿こそ大事だから絶対に無くさない。」
と意識して最終的にはすぐに取り出せる居間の戸棚に収納していた。
それが役立ったのだ。
”長男5年”とか表紙に書き込んであるものを引っ張り出した。
②の方の苗字と息子さんの名前が解明~~~~!
①の方も、同様にして解明~~~~!
解った時のスッキリ感!何とも言えない!
「あ~~あ、○○さんだった~!」
スッキリ~!
その瞬間、遊んだり、お母さんと話しこんだりした時間を思い出した。
(外れていた脳のシナプスがまた繋がった瞬間かも)
「いつか、この名簿が必要になるかもしれない。」
と、大切に大切に保管してきた名簿たち。
当時は”個人情報保護”なんていう常識は無かった時代。
住所、電話番号、親の職業、両親の名前まで事細かく記されている。
懐かしいというか、のんびりというか、まだまだ世間が穏やかに暮らして
いたんだなと思えた。
その後は生徒名簿が売り買いされて、結果あらゆる物の売買の電話が
頻発するようになった。
そんな時代も通過しての現在のSNS時代まであっと言う間だったようにも思える。
何か、時代の流れについて行くことに一生懸命で、置いてきた過去のことがどんどん
忘れ去られてきたように思った。
子育てが当たり前だった日々が段々朧気になっていくような思い。
しかし、同様の時代を過ごした人達は”近くのどこかに”暮らしているんだ。
名簿の中にいた人達は、特に保護者達は当時の家だったり、移転したりしても
市内だったりで、こんな風にどこかでばったりと会う範囲内で元気に暮らして
いるのだろう。
もう、当時の子供達は小中学生位の子供を持つ親になって子育て中の親になって
いることだろう。
「いろいろあったな~。当時に戻りたいかと言えば、もう結構。今が最高です。」
と、答えたい。
私の人生の一コマに関わって下さった方々でした。