誰も悪くない。
オリンピック男子400mリレーバトンミス失格。
2021/08/06 22:50。
夏は早朝起床しているので実の所は就寝したい時間ではあった。
しかし、やっぱりリアルタイムで観戦したい。
TVの前で日本チームは9レーンだということでいろんなコメントを聞いたりして待った。
スタートした!
多田選手の走りに見入った。
実況アナウンサーの絶叫が響いた!
「ああ~っと!バトンが繋がりません!」
桐生選手がぼ~っと立ちすくむ。
小池選手の表情が映された。
走り流れていく他の国の走者が、本来の流れなのだ。
日本の走者も走っていた筈だが、いない。
私の時間も立ちすくむ日本の走れない選手の側にいた。
前かがみになっている多田選手、ただ立ちすくむ山縣選手。
彼等の姿にやっと何が起きたのか理解できた。
どうしよう・・・、彼等のこれからをぜ~んぶ心配だ、と言う思いが湧いた。
一年も延期された「TOKYO2020」まで、どんな思いで練習を積んだことか。
リレーの代表になって、やっとこの位置についた。
その位置が無意味になってしまった。
必死にインタビューに応えていた彼等。
リアルタイムで見ると決め見た現実はこれ。
人生・・ってこういうこと。
綺麗な言葉では言い表せない…時間が必要なことなのだ。
スタートの時間前に4人で最終調整をしていた様子が脳裏から消えない。
時間を巻き戻せないあの姿・・・。
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