「琵琶湖毎日マラソン」の優勝者に、新記録なのに賞金がないことについて。
ゴールした時から気になっていたことです。
ゴールの瞬間は見れなかったのですが、ニュースの時間毎に気になって、その中で、
「賞金が貰えるんだろうからそのニュースを聞きたい、鈴木選手の喜びの表情が見たいな。」
と、見るようにしていた一日だった。
しかし、その後”賞金”についてのニュースは何もなかった。
「記録更新したら、新記録が出たら一億円の賞金が出ていたのに・・・、どうしたんだろう?」
と、ずっと気になっていた。
マラソンが終了した当日のNHKのスポーツコーナーの中で、お祝いのインタビューを受けていた鈴木選手が出演していた。
後半になってご両親も地元でインタビューを受けていた様子を(知らなかったらしく)照れて笑顔を見せてくれていた。
素顔のままの爽やかな笑顔に私まで笑顔になっていた。
彼の表情の中には賞金のことを気にかけていたような素振りは全くなかったが、私の方が
「アナウンサーはいつ賞金のことを訊いてくれるんだろう?」
と、今か今かと待っていた。
しかし、そんな話題もなく、ただレース内容などと、今後の夢のようなことを訊いて終わってしまった。
私の中には、それ以来ずっと鈴木選手が大きく報われるニュースを待っていた。
しかし、上記のニュースを知ることになった。
以下引用
1億円はもらえず…。「最後のびわ湖」を鈴木健吾(25=富士通)が2時間4分56秒の日本新記録で制した。大迫傑(ナイキ)が20年東京マラソンでマークした日本記録の2時間5分29秒を更新。日本人初の2時間4分台となったが、報奨金制度は終了しているため、1億円はもらえない。
日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(64)は「日本記録で本当なら1億円あげたいんですけど…。『残念だな』『悔しいな』っていう思いはありますけれど…」と複雑な思いを口にした。
日本実業団陸上競技連合は15年7月から男女マラソンに日本新=1億円などの報奨金を設定した。当時、男子は02年の高岡寿成の日本記録が10年以上破られないなど低迷していた。その後、18年の東京マラソンで設楽悠太、同年シカゴマラソンで大迫傑、20年東京マラソンでは大迫が再び日本記録をマーク。厚底シューズの開発などもあったが、高額賞金による効果は確実にあった。
ただし、同連合の資金不足もあり、報奨金制度は20年3月で終了。くしくも男子は昨年のびわ湖毎日マラソンが最後の対象大会だった。
上記引用
昨年の琵琶湖マラソンが最後の大会だった。
日本人初の2時間4分台となったが、報奨金制度は終了しているため、1億円はもらえない。
日本実業団陸上競技連合の資金不足のため賞金はもらえない。
こんなことなのだ・・・。
記録が低迷していたから報奨金制度作って、資金が不足したからもうやめる?
日本実業団陸上競技連合って、先の見通しもできない連合なんですか?
マラソン大会は星の数程あるだろう。
新記録だって、いつどこで、誰が、幾つ出るかわからないのに、予想と資金のバランスも取らないで、ホイホイ1億円って決めたりしたんだろうか?
2015年7月から2020年3月で終了ですか。
たったの5年間・・・。
何だったんですか?っていう気持ちです。
どんな形でもいい、個人でもクラウドファンディングでもいい、連合がそんなやり方なら一般人でもいい、日本初の2時間4分台の記録を作った偉業を達した鈴木選手を称えてあげたいと思う。
それは、後に続くマラソン選手への大きな励ましになるとも思う。
勿論今回優勝の鈴木健吾選手の今後にもだ。