上桧木内(かみひのきない)の紙風船上げ。
NHK BS「日本の冬景色」をたまたま観ることができた。 このお祭りは毎年2月10日だということでもう既に終わってはいるが、こんなお祭りがあるんだと興味を持った。
こういう地元にお祭りがある集落の人達にとって、これは何よりも大事な行事であって、 誇りであるだろう。伝統の祭りがある。 物心ついた頃からこの祭りは自分の一部、として育つのだろうと思った。
私にもある。 荒神輿が中心。 神輿に失礼なことをすれば、神輿が怒って、家の庇など平気で壊していく。
夏の神社の御祭で、女性は女の子の代表(お祭りに寄与できる地元の資産家の娘。) が馬に乗って市中を練り歩く。 天狗の面を被り、立派な装束とお付きを従えた若手の男性も選ばれし者。(多分地元の資産家の息子) 他は全てが男性で白装束で一晩中荒神輿を担ぎ、暴れる。 流鏑馬もある。 地元に生まれた男性は、 「よくぞ、この祭りがある地域に生まれた。参加できることは大人の男として認められること」 と、勇んで参加する。 朝方には道路に倒れたままの若者が溢れる。 そんなお祭りが、待ち遠しく、親戚が集まるのが嬉しかった。
だから故郷に「お祭り」がある誇らしさが解るのだ。
映像だでは粉雪が舞い始めた中で、集落毎、個人毎が願いを込めて作った大きさも 描かれた絵も様々な、大きいのは畳40畳もの広さのものもあるという”紙風船” を挙げる。 舞い上がった紙風船を見上げて、 「ヤッター!」 と叫ぶ集落の人々の達成感に満ちた笑顔が、誇りに満ちていた。
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