縁起物。
旧年中、我が家を見守り続けてくれた縁起物を神社に納める習慣がある。
新年の初詣の際、干支の置物を納め忘れてしまった。
ゴミとして捨てるのは考えられないので、初詣の神社でなくても、納められる神社があれば
納めさせてもらいたいと考えながらも日にちは経っていく。
そんな中、他の用事で行った先が時々お参りする神社だったので、初詣のつもりでお参りすることにした。
参道の脇の駐車場を後にした途端、「縁起物集積所」のテントが目に入った。
「え?まだ受け付けているの?」
と、驚くやら嬉しいやらで、近づいてみた。
「1月13日迄受付」
と書かれている。
「ああ、成人の日の祝日までだ。」
でも、その縁起物は自宅に置いたままだ。
「これは、何かの縁だ!(勝手に)」
と、期日までに持ち込むぞ~、と決めた。
翌日は良く晴れた。
善は急げとばかりに、午前中に神社に走った。
昨日、
「縁起物納めさせて頂きます。」
と、心の内でお願いしてお賽銭を置いてきた。
その集積所では有料ではないらしく、簡単な賽銭箱のような箱があったが、誰もが
何某かを納めていくようでもなかったが、私は気持ち程度のお礼をして昨年の縁起物を納めめさせて頂いた。
周りを見ると、中身は「縁起物」らしい袋を持った人が次々とテントに向かって歩いていた。
私よりも余裕を持って納めに来ているような雰囲気なので、
「そうだ、この神社は毎年昔から言われている小正月、15日まで旧縁起物をまとめて厄払いして焼くなどの形をとってくれてるのだろう」
と理解した。
縁があってよかった。
空の色と同じ様に気持ちがすっきりとして感謝の気持ちが湧いた。
今年はこの神社に縁がありそうなので、何かの折には訪ねよう。
この神社は毎月末「骨董市」が開かれる筈だ。
忙しさに紛れて暫く来てなかったが、今年はもっと意識して来たいと思った。
ありがとうございました。