葬儀と信仰。
叔父の葬儀に参列した。
生前、彼は親族の葬儀を彼の信仰する宗教にて執り行ってきた。
それは当の亡くなった親族の信仰を同じくしていたであろうと想像しての着地点だと思いたいが。
だから、この葬儀の形式は彼の奥様の時と同じ宗教の形式だとばかり思っていた。
しかし、目の前にあるのは一般的な仏教形式だった。
子供達も孫達も別に変ったところもなく、参列者をお迎えし、送り出した。
彼の生前の宗教活動からすると大分違和感を感じたが、目の前の事態が現実なのだとすれば、そうなのだ。
亡くなった本人の長女に、そのことを訊いてみたいと思ったが、返事に口ごもるところが
あったので、それ以上訊くのを止めた。
宗教の自由といえども、どこの家庭にも表に出せないいろんなことがあるのだろう。
亡き人の生き方も知らなかったわけではないので、「一つの人生の終わり」の終わり方として
受け入れればいい、と思うに留まった。
お世話になりました。
ご冥福をお祈りします。