それって当たり前?

日々感じたことを徒然に。

「静かに暮らしたい」と。

今夏、全英女子オープンゴルフで優勝した渋野日向子さんが言った。

「スマイルシンデレラと呼ぶのを止めて頂きたい。」とも言っている。

 

急に有名人になってしまってとまどっている気持ちがわかる。
でも、有名になって個人情報も知られてしまうのも仕方のないことだろう。
多分元の彼女の生活にはもう戻れないだろう。

 

軽井沢での試合の様子のTVをジムで観ていて、彼女の心情「静かに暮らしたい」との話が話題になった。

すかさず、周りにいた人が軽く笑って、

「無理だね。」

と、一言、きっぱりと返ってきた。


同様なのがちびまる子ちゃん作家のさくらももこさん。

 

早朝5時台のNHKTVで時々興味深い番組に出会う。

(慌てて録画した。)

アーカイブス、あの人に会いたい」だ。

20年位前の映像だと思う。

 

彼女はTVに顔出ししていなかった。

そういえば、あまりメディアに出なかった人だったと改めて思った。

だから、背面からの出演で、声だけは普通に話していた。

 


理由は、人と会うのが緊張するからだというが、詰まるところ日常生活に支障をきたし、

「静かに暮らせない」からだろう。

 


(仕事部屋だそうです。珍しいですね。)

 

渋野さんの場合はもう既に遅いだろうけれど、「さくらももこ」さんは賢明な人だったと思う。

作家生活になって起こることが想像でき、きちんと対処していたのだろう。

まだSNS時代でもなかったということもあるだろうが。

 

私は、若い人が「有名になりたい」というのが単純だと思っていた。

有名になって、究極の不自由を味わったのが「マイケル・ジャクソン」だと思っていた。

結局、「ネバーランド」なるものを作って個人遊園地で遊ぶことになったのだから。

 

だから、渋野さんは試合では勝ちたいが、プライベートな部分をきちんと考えられる人なんだと、浮かれていない部分に好感を持てた。

 

監視カメラとスマホがあらゆる所にある時代、本当に静かに暮らす術があるのか難しい。