それって当たり前?

日々感じたことを徒然に。

2000万円と「ちゃらんぽらん」。

2019/06/14の新聞のコラム欄から。

以下引用。

 無責任さを意味する「ちゃらんぽらん」は、諸説あるが、葬儀で打たれる鉦[かね]、太鼓の音から出た語との説も。

人が悲しみに泣きぬれているときに、澄まし顔でチャランポランと楽器を打ち鳴らしているところから転じた(ことばの事典 講談社)。

あることを「なかったこと」にする俗語の「ちゃら」は関連か
 ▼この無責任さは、とても「ちゃら」にはできまい。公的年金だけでは、「老後の備えとして2千万円不足する」とした

金融庁金融審議会の報告書を、夏の参院選の逆風になるとみるや、政府与党は「なかったこと」にするという
 ▼問題になったのは、年金だけでは老後の資金を賄えず、「月に5万円の赤字」で、95歳まで生きるには夫婦で2千万円

の蓄えが必要になるとした試算。年金に関し「100年安心」としている政府の立場や方針と矛盾すると疑念が広がった
 ▼安倍晋三首相は、試算は不正確で誤解を与えたと弁明。麻生太郎副総理兼金融担当相は報告書の受け取りを拒否し、

二階俊博自民党幹事長は「われわれ選挙を控えておるわけですから」と批判をあからさまにした
 ▼ただ、報告書は年金や退職金の減少見通しなどに言及し、資産運用・管理による老後生活への備えの必要性に

踏み込んでいる。試算の根拠は厚労省が示した資料といい、メッセージ性は強いが、まれなケースとは思えない
 ▼これを「ちゃら」にするのなら、雇用情勢などを踏まえた年金財政の健全性を明らかにし、給付水準の見通しを

早期に公表すべきだろう。澄まし顔の「ちゃらんぽらん」では済まない。

以上引用。

 

 

この報告書がニュースになって以来、朝のワイドショーや夜のニュース番組などで、より分かり易く説明、議論する

ことが多くなった。

夕方の主婦向け番組でも、経済評論家などを呼んで、不安を煽るような説明などしていた。

「2000万円」が独り歩きしているような状態になっている。

 

それぞれの家庭、それぞれの世代で、個々人が胸に手を当てて、

「家の貯蓄額は大丈夫?世間一般の家庭ってみんなそんなに貯蓄があるの?」

とか、一瞬固まったのではないだろうか。

 

小泉総理の時代の「100年安心年金」から、「消えた年金騒動」を経て、今回の報告だ。

年金の総額が減っていくという現状。

 

年金のシステムができたのが1960年だという。

それからの世の中の変化を辿れば、当時とは何もかも変わってきているのだから、そのままを維持は

難しいと誰でも思う。

みんなが不安なのだ。

だから、この状態に関しての「今」をここに記載しておきたいと思ったのです。

今後、まだまだニュースとしての行方はどうなっていくのか分からない。

注視していきたいと思う。