庭木の剪定の最中に。
天気予報を確認しながら連休中の作業の計画を立てていた。
どうしても剪定をしなければならない木が一本気になっていた。
連休最終日はお天気が崩れるとあって、外の作業は5日までと決めていた。
時間帯も朝陽は暑いので、陽射しが直接当たらない午後から始めることとした。
家の中での他の作業を終わらせて、夕方まで2時間位と予想して始めた。
他の庭木も、この時期どんどん葉を繁らすので、一週間前に切ってもすぐにモサモサとしてくる。
モサモサしているだけなら我慢もできるが、この目的の一本は春落葉して葉っぱが入れ替わる
ようで、毎日のように辺りの地面は葉っぱが落ちている。
本当に、毎朝毎朝掃除が必要になって、手のかかることこの上ない。
これは、剪定の時期、と真正面から向き合うことにした。
「高枝切鋏」を取り出して、さあどこから行こうか、と覚悟を決めて始めた。
外側から攻めて、少し中も見えてきた所で、ずっと上を向いているのも辛くなってきた。
「あの、トップの一枝、あれ。」
と見極めてはチョキン。
「その隣も、切りたい。」
と、腕を伸ばし刃の位置を決めてはチョキン。
そうしている内に、枝ばかり見ていて気付かなかった空が目に入った。
「ああ~、雲と木のコントラストが奇麗~。」
と気づいてスマホを急いで取りに家に入った。
もう、5時近くなっていたけれど、夕方の空だ。
細かい所ばかりに気を取られていた時、急に視界が広まった感じで、首も腕も痛く
なってきたけれど、そんな疲れも忘れさせてくれるような空だった。
頑張ったご褒美かな。
地面に落ちた枝や葉っぱを集めたらゴミ袋2枚の量になった。
肝心の木は向こうが透けて見える位すっきりとした。
連休中の目的の一つ、また達成して嬉しい。