それって当たり前?

日々感じたことを徒然に。

寝台特急との挨拶を楽しみに!

ジムでの友人。

 

彼は毎朝4時から散歩を欠かさない人だ。

冬場のこんな季節でも、夏でも変わらなく朝4時には家を出るそうだ。

天候にも関係なく、台風のような荒天の時以外は早朝散歩を欠かさないと言う。

 

この事実は継続していて、そういう人に限って、休むと気持ちが悪いと言う。

だから元気だし、自己管理がしっかりしていて、ジムにも決まった日には必ず通っ

ている。

止むを得ず休むこともきちんと知らせてくれる程、予定も決まっている。

 

そんな彼が散歩で楽しみにしている事を話してくれた。

 

散歩コースが東海道線沿線にあるらしく、寝台特急が通過する時刻に合図をすると

運転手さんによっては「汽笛(汽車の時代ではないからホーンとでも呼ぶ?)」を

鳴らしてくれることがあるそうだ。

 

そんなロマンティックな場面を期待して、いつもの場所で寝台車を待つのだそう。

こちらは腕にピカピカと光る腕輪を点けているらしい。

 

そうすると何か月に一回くらいの割合で寝台車からホーンが鳴るのだそう。

辺りは真っ暗な時間帯に、周囲の状況は把握してないけれど、民家の脇か、沿線の

道路脇かに立って、寝台車に向かって手を振るのだそうです。

 

一生懸命手を振って、それに応えてくれた運転手さんの合図が聴こえた日のことを、

携帯のメモ機能にメモして、大切にしている。

また、それを嬉しそうに読み上げてくれたのだ。

 

顔も名前も知らない「寝台特急の運転手さん」とのそんなやりとりは本当に毎日

心待ちにしていることのようだ。

もしかしたら、その為に、毎日早朝散歩しているのかもしれない。

 

真っ暗な闇の中に朝4時40分頃、この辺りに手を振る人がいる、と運転手さん側からも

楽しみになっているのかもしれないと想像すると、本人たちにとっては、散歩の、仕事での、癒しの一つであるかもしれない。

 

世の中の出来事としてはほんの些細な出来事だけど、そんな楽しみを持っている

人が、本当に豊かな人生を送れる人なんじゃないかとちょっと心が暖かくなる。

 

またも蛇足だけれど、その寝台特急は何かと調べてしまった。

彼の立つ場所と特急の通過時刻から検索してみた。

多分、「サンライズ出雲・瀬戸」のようだと分かった。

「運転手さ~ん、あなたの鳴らしてくれる合図のホーンを生きがい(大袈裟!)

のように楽しみにしている人がいますよ~!見つけたら鳴らしてくださ~い。

待ってますからね~!」

 

寝台車の旅してみたくなったな~!