修理不可だって、どうする?
もう長年履いてきたお気に入りの靴が傷んだ。
恥ずかしいお話ですが、出掛けた先で、どうも変な音が聞こえた。
歩くと、だ。
自分の足元だった。
靴の底が剥がれてパタパタとしていたのだ。
大きな音ではないが、確かにパタパタしている。
恐る恐る覗いてみたら、
「あらまあ、こんなに剥がれているの?」
状態で、靴底面積の半分くらいに渡ってプカプカしていた。
家を出る時は気づかなかったし、違和感もなかったのに・・・・。
それでも、建物の中を歩くだけなので、静かに歩けば目立つ程でもなかった。
でも、履き心地のいい、軽い、デザインもすっきりした「Hush Puppies」の靴なので
重宝していたし、お気に入りだった。
それが、傷んだ。
「そうだ、明日はあの靴修理屋さんに持って行こう。」
と、復活を確信していた。
その結果は、
「こういうアール(丸み)があるデザインのは張り直してもすぐにまた剥がれて、修理費が無駄に
なってしまいますよ。今までに90%の方からクレームがきたので、そのことを了承したうえなら
一旦は直しますが、新しいのを買う方がお得だと思いますよ。」
と、返ってきた。
皮も傷んでいないし、大きな傷があるわけでもない、のに修理ができないって・・・。
頭をガクッと落とすって、こんな時なのかな、と思う程自分が落胆するのが分かった。
「あ~あ、捨てるしかない、お別れするしかないんだ~。」
と、こうして写真に残して、お別れする決心をした。
「今までありがとう。とっても歩きやすかったよ。お友達が褒めてくれたばかりだったのにね。」
と、話しかけて、さようならした。
「Hush Puppies」
1958年にミシガン州で生まれ、アメリカンカジュアルの代名詞的存在として愛され続けている
Hush Puppies(ハッシュパピー)。スニーカーのように快適な履き心地を持ったレザーシューズ
を世界で初めて作り、それまでの革靴の概念を覆したブランドでもあります。日本には1965年に上陸し、
アイビーブームと共に大人気に。履き心地のよさを第一に考えながら、エコシューズやトーニングシューズ
といった新たな境地へもチャレンジし、現在では130ヵ国以上で愛されています。