それって当たり前?

日々感じたことを徒然に。

街中の引き売屋さん。

私の行きつけの美容院は街中にある。

もう、数十年変わらないでお世話になっている。

途中にデパートもあるので終わってから寄り道してデパート探索も楽しみだ。

 

デパ地下に寄って夕飯に、普段スーパーで買うものとちょっと違う物を買うのもいい。

その上、だいたい何か催事場となる8階辺りでは

大北海道展」だの「大九州物産展」だの、「バレンタインデー」、「ホワイトデー」だのと

次々と催し物がある。

 

そこで、歩く通路から、

「試食してみて下さいね~!」

と、楊枝に刺された漬物だの御菓子だのを差し出される。

 

そのまま買う時もあるし、ちょっとお高いかな、と買わない時もある。

そんな喧噪の中を歩くのもたまにはいい。

 

ただ、必ず買って帰るものもあるので、やっぱりデパートは楽しい。

 

そんな場所からちょっと離れた場所にある美容院にいると、

「八百屋ですが、今日はどうですか?」

と、声を掛けるおじさんがドアーから覗く。

 

美容院の店主は欲しいものがあれば

「お豆腐ある?おネギもある?」

とか聞いておいていってもらう。

 

そうなのだ、商店主が多いこの界隈では日々のお買い物に行けない商店に対して

「引き売り」をしに来てくれる。

サザエさんの家に来てくれていた「御用聞き」さんのような感じだ。

あの頃の御用聞きさんが今いたら、高齢者なんかはどんなに助かるだろうと思う。

(多分、ある程度の暮らしをしている信用度の高いお家に出入りしていたんだとは思うが。)

 

でも、価格はちょっと高いと思うけれど、今でもあんな風に御用聞きしてもらえるなんて

いいなと思ったのです。

売る側も買う側も日常の隙間の時間を利用した販売方法がお互いに役立っているようだ。

 

その商品が詰まった車両はどんなものだったか見てないけれど、昔はリヤカーなんてのが

当たり前だった。

今は軽トラか何か、あるいはワンボックスカーかな?

 

それにしても、この街中でこんなことが継続してるなんて、いいことかもな。

生活に必要なことは廃れないのだと、改めて感じたのです。

 

追伸:

移動販売車などが停まって飲食物を販売するのと違って、一軒一軒声を掛ける、

それもお得意さんに、というのが販売方法のようだ。