じ~んと、嬉しい。
猫の散歩が終わった後のこと。
猫が私の使った軍手に大いに反応していた。
猫の散歩は、まさかと思うことも起こる。
外猫と急接近して唸り合いになったこともある。
喧嘩にまで発展しないように、両方をじわりじわりと離さなければならない。
家に入るのが納得できなくて、まだ遊びたいと、指示に反抗して唸り、挙句、
「シャー!」
と、私に向かって噛みついてきた(一瞬なのでそんなに本気ではない)こともある。
そんななので、素手ではいないようにしている。
それに、真夏の日差しの強い時期もあるので、日除けも兼ねて、軍手は必須アイテムなのだ。
その軍手を玄関に置いた途端に起きた猫の反応なのだ。
「ん?好きな匂いだぞ・・」
「う~~ん、たまらない、この匂い好き好き~。僕の匂いも付けとこ~。」
とでもいうような仕草を、全身をくねらせて繰り返していた。
使った軍手はすぐに元の場所に片付けていたので、こんな仕草は初めて見た。
たまたま片方置いただけなのに、こんなに喜ばれるとは思ってもみなかったので驚いて、すぐに撮った。
でも、嬉しい。
私の匂いが好きだよ~、とこんなにくねくね全身をくねらせて匂いに夢中になっているなんて。
日々、猫の暮らしが快適であるように、気を配ってお世話している労が報われる思いでいっぱいになる。
認めてくれている・・・。
ありがとう。
彼はこの後、用意してあった餌を食べ、ベランダに日向ぼっこに行った。
何事も無かったように、普段と同じように。
追伸:
「猫探偵」さんが最終的に設置する捕獲用のケージには、普段一番信用して、安心する人の匂いが付いた布や毛布等をケージ全体にかけて待機する。
そうすると、必ず(100%ではないが)そこに入っている。
そして、静かに飼い主さんに確認してもらい、無事帰宅となる。
「匂い」とはそれだけ大事なものなのだと、改めて認識した。