ジムに行った。
いつものような顔ぶれで、皆さんトレーニングに励んでいる。
ご自分のメニューがあるので、思い思いのマシンやウェイトトレーニングに向き合っている。
ある程度、メニューをこなすと、休憩コーナーでちょっとしたお喋りをしたりする。
近くにはバイクやウォーキングマシンもあって、その前面には大型のTVが置かれている。
バイクに乗りながら、ワイドショーはつまらないな、とBSの映画を観ていた。
すると、ある男性が近づいてきて、
「それ、”追憶”?」
と言う。
結構古い映画なのに、ズバリと当てた。
若き日のロバート・レッドフォードが画面の中にいた。
「わっ、凄いよくわかりましたね」
と、会話が続く。
「僕、高校の時の部活が映画部だったので、(無料)チケットが手に入って、よく観たんですよ。
今と違って、入れ替え制じゃなかったから何度も観れたしね。8ミリカメラで映画制作もしたんですよ。」
と、思いがけない話が広がっていく。
「そのフィルム残ってるの?」
「いや、部室にあった筈だけど、その後の事はわからない。」
「え~、誰も保存してないの?勿体ない~!」
と、続き、
「一番好きな映画は?」
とか、
などと、益々話は盛り上がる。
彼は今でも映画好きで、TSUTAYAでDVDを借りて観るんだと言う。
私は”スターチャンネル”で観まくった時期があって、映画の話は脳トレのように記憶を
引っ張り出す、作用をする。
まさか、こんな所で、いつもは世間話をする程度の人が映画好きだったなんて、話してみなければわからない。
ちょっとわくわくする。
だから、人とのお喋りは楽しい。
何が飛び出すか分からないからだ。
今は映画館が集まっていた地域の当時の映画館は一館を残して、シネコンに集約された。
そのシネコンに、彼はまだ行ってないと言う。
私は”映画館で観たい”と決めた映画は実際に行くことにしてるので、スマホ内のシネコンの画像を見せた。
「そうか~、近代的だね~。きれいだね。」
という感想だった。
駐車スペースが立体駐車場になり、チケットも画面タッチ式になって、直接人が関わらなくなって、勿論映画一本ずつに対して入れ替え制になっている、なんてことも話した。
そんなこんなの全てが楽しかった。
あっ、その後もトレーニングはしてきましたが・・・・。
それにしても、人とは話してみなければ分からないものだ。納得。