それって当たり前?

日々感じたことを徒然に。

日々是好日

樹木希林さんの最後から二番目?の映画。

10月13日(土)全国公開です。

楽しみです。

http://www.nichinichimovie.jp/

上記URLに予告編も、物語も、出演者も、知りたい事、全部詰まっています。

 

希林さんの、独り暮らしの茶道の先生、品がありますね。

是非、映画館で観たいと思っています。

予告編を観ました。

 

私事ですが、私も結婚する以前に友人のお母様が茶道の先生だった縁で基礎だけは教わったことがあります。

他の生徒さんが私よりも年輩の方々ばかりで、少々堅苦しさを感じつつも、暫く続けました。

 

お茶会のお手伝いもしたし、普段できないような経験もさせて頂きました。

でも、あの頃は若すぎた。

娘さんである友人でさえ習わないでいた頃なので、何故私が習ったのか、未だに不明ですが。

 

でも、習ったことは、その後の人生のそこここで役立った。

先ず、「お茶席」に臆することなく臨めた。

 

一応の作法は習っていたので、懐かしい程の気持ちで、お茶席を楽しめていた。

映画に、

「畳のヘリは踏まない!」

のシーンがあるけれど、あれも、教室で教わったし、何よりも、襖の開け閉めの仕方など、今考えると

理論的にも本当に理にかなった方法で、美しい。

 

時代ものに限らず、映画やドラマで、襖を扱うシーンには役者さんの作法が気になる程だ。

 

お茶室は、先ずお庭から美しい。

一つ一つ語り出したらきりがない。

 

まだ若かったので、他にやりたいことがいっぱいあって徐々に離れていったのかもしれないけれど、

お茶室に座って、お点前に集中した時間は、確かに他には代えがたい凛とした時間だった。

だから好きな、趣味の合う空間だった。

今でも、お茶室には心の底から反応する自分を感じる。

 

でも、極めて、先生になりたい、一生の趣味にしたいとまで思う余裕がなかったんだと思う。

でも、出会えてよかった。

 

その友人のお母さまは亡くなられたけれど、友人とは時々会って、彼女はお弟子さんから作法を習い、

去年は立礼の席を設けて、私を待っていてくれた。

只単に遊びに行く、という約束で伺って、懐かしいお茶室に通された時の感激は今でも忘れない。

当時のお茶室は先生の時代より少し、「凛とした空気」はなくなっていたけれど、流石に、彼女の

家を訪ねると、お茶室でなくても、ソファーででも、美味しいお菓子と、使い込まれた素敵なお茶碗に

抹茶を立ててくれて、さりげないけれど、貴重な時間を過ごさせてもらうことができる。

 

さりげなく飾られた先生(友人のお母さま)の茶室でのお写真があって、時間がワープしたような気持ちになった。

 

伝統の凄さは、彼女の日常の中に茶道が摺り込まれているということ。

型はどうあれ、金沢出身であったお母さまの生きざまは彼女にしっかりと受け継がれているということだ。