それって当たり前?

日々感じたことを徒然に。

「ローマの休日」に込められた原題「Roman Holiday」の意味。

 
2021/04/17NHK総合。

 


映画「スタンドバイミー」、「ET」、「Back to the Future!」など有名な原題はどうしてつけられたかなどと考え、自分なら今どんな映画タイトルを付けるかと考える番組を見た。

(いつもたまたま見たものが面白くて記事になってしまい恐縮です。<m(__)m>)

「Roman Holiday」は英語の慣用句であって以下の意味があるという。

ローマ帝国時代のコロッセウムでの剣闘士の殺し合いを想像してみてください。

「他人の苦しみを見て喜ぶ。」
「ロ━マ人が剣闘士を見て楽しむ。」


という意味の慣用句なのだそうです。

ロ━マの休日の意味というなら英語では「Holiday in Rome」が正しい。

そして新聞記者ジョーと、王女アンの「ローマの休日」の流れの中に
「Roman Holiday」は存在していた。

ジョーにとってはアンの記事により報奨金のような物が手に入る。
アンにとっては本当に結婚したい相手に出会えた。

悪く言えば二人には下心があっての休日だったのだ。

しかし、結末は二人ともその気持ちを抑えた。

「Roman Holiday」の観客のような自分達さえ楽しければ、よければそれでいい
と言う事態をきちんと避けたということなのだ。

 

ジョーはとびきり大きな記事を公にしない、転がり込むお金も手に入れない。
アンは”私”の部分を捨て、”公”の道を選ぶ。


と、いうストーリーであるので題名が慣用句である「Roman Holiday」
となっているという深い意味があった。


途中まではお互いに自分が楽しめばよかった時間だったということだろう。
それこそ「Roman Holiday」だったのだ。


(余談ですが、以前から、どこかの皇室で起こっている結婚問題を目にする時、この映画
のラストシーンが目に浮かんできていた。
あのアン王女の毅然とした態度こそが美しいな~と。)

また、一方では、当時赤狩りがハリウッドでもあった。(下段参照)
そんな時代の脚本家が書いた映画なので裏にある思いは他にも読めるらしい。


映画の原題に込められた思いは調べてみると深いものがあるようだ。

また学ばせて頂きました!

題名って凄いな~!
びっくり

 



ちょっと情報↓目

 

製作時にアメリカ本国では、ジョセフ・マッカーシー上院議員らによる「赤狩り」と呼ばれるマッカーシズムが吹き荒れ、非米活動調査委員会での共産主義者排斥運動が行われ、映画産業でも「ハリウッド・テン」と呼ばれた人物たちがパージされた。本作の脚本家であるトランボもその一人であったため、友人の脚本家イアン・マクレラン・ハンターが、本作の脚本にその名前をクレジットした。

ワイラーがローマへ携えた草稿は、トランボの脚本をハンターが手直ししたものであった[要出典]。ワイラーは、イギリスの作家ジョン・ダイトン英語版を雇い、その草稿に磨きをかけて製作中に新たなシーンを書き加えさせた[要出典]。そのため、1953年に映画が公開された時には、画面に出された脚本家のクレジットはハンターとダイトンが共有した[9]