医者のつぶやき。
いつもの掛かりつけ医院に行った。
予防の為のお薬を出してもらう為の受診だ。
私は午前中の診療終了に近い時間に行くと決めている。
診療開始を目指す患者さんもいるかと思うが、その逆でそんな方々の診療が落ち着いた
頃に受付をするようにしている。
家事もみんな済まして出掛けることができる。
だから、その医院の様子は定点観測のように違いが分かる。
今回は診察の順番がすぐに回ってきたのだ。
そう言えば、待っている患者さんは少ない。
ポツリポツリと患者さんが繋がると言う具合なのだった。
「空いていてよかった~!」
なんて思っていたが、先回も混雑という程の患者さんはいなかったと思い出した。
いよいよ診察となって、医師と世間話的な話をすると、こう言うのだ。
「もう、蟻地獄の中にいるみたいなんですよ。じ~っと患者さんが来るのを待ってるみたいなね。」
私「ん?」
医師は、疲れる~、みたいなひょうきんな動作をして苦笑いをしている。
私も重病で通っているのではないのでいつも軽口を叩いて、
「先生も、お大事にして下さいね!」
なんて言って退室するような患者だ。
だから、ちょっと本音が混じった会話になったのだろう。
コロナ禍の影響で一般の医療機関の受診率が下がっているということなのか、と推測した。
そうか、それで、この何回かの受診の時、患者さんの姿が少なかったのだ。
通常なら、駐車場の空きも心配し、第二駐車場に置かざるを得なかったようなことも常にあった。
それが、駐車場も空きがあるのだ。
一般の人のように、
「10万円が早く届くといいね~。だけど、その後の税金がね~。」
なんて、収入に関しては十分な筈の医師の言葉として、身近に感じるような雰囲気で
言われたので、
「そうですね~!」
と同調して笑い合った。
こんな所にまでコロナ禍の影響があるのだと、改めて感じた次第なのだった。
「先生!スタッフの皆さん!地域医療の為に頑張って下さい!お願いします。」