それって当たり前?

日々感じたことを徒然に。

乳癌を罹患した彼女。

ジムからの帰途、いつもの大型スーパーで買い物中のことだった。

一人の女性が私をじっと見つめて近づいてきた。
私も目を逸らすことができなくて、よく見てみた。
お互いに名前を思い出そうとしていた。
バレエ教室の仲間だった。

 

お互いに先生から名前で呼ばれていたのを思い出して、

「○○さん?」

「▽◇さん?」

と、呼び合った。

 

3年前の春辞めることになって以来だ。

よく覚えていてくれて声を掛けてくれた。

 

彼女から、

「体調を崩してお仕事を休み、また復帰して、今その帰りなんですよ。」

と、その後の状況説明があった。

 

同じ場所で、やはりバレエ教室の仲間だった女性に声を掛けられ、ロングヘアーだった女性がショートヘアーに変身し、とっても素敵な雰囲気になっていたことがあった。

 

そのことも話すと目の前にいる彼女もそのことは知っていて、

「頭にターバンを巻いて、バレエのレッスンを受けていた。」

と話してくれた。

 

そんな話をする彼女も、頭に手をやり、

「私も、これウィッグなんですよ。まだ、髪の毛が中途半端に伸びているので・・・。」

と言う。

 

そう言われてみれば、以前は長い髪をシニョンに結ってまとめていた。

 

「自分の顔が、やっぱり以前とは違うなと思うんですよ。」

と、言われると、眉毛も抜けるという癌治療の影響は少し残っていたかもしれない。

 

でも、毎年乳癌検診を受け(普通は2年間に一回でよしとされている。)、結果自分でシコリを発見して治療に進んだそうだ。

その彼女が言う、

「毎年毎年検診しても、癌になる時はなるんだよね。」と。

「そういうことなんだろうね。」と、私。

 

因みに私は行政から案内がくると必ず検診を受け、2年に一回、マンモグラフィー検査とエコー検査と両方受けている。

エコー検査結果を外科医から受けて異状がないと、医師に言われる。

「また、2年後にしっかりと検査を受けて下さいね。」と。

 

二人に一人が癌に罹患するという時代、他人事ではない。

私だって明日のことはわからない。

 

でも、こうして縁あって知りあった人達の現実を前にすると、やはり初期段階での発見

と、その現実を受け入れて生きることが大切なんだと教えられる。

 

彼女、

「一緒だった先生の教室は辞めざるをえなかったけど、初歩の教室で小学生たちとも一緒にやってる時間帯でまた始めたの。」

と笑顔を見せてくれた。

 

 

治療に埋もれないで、生きる目的もしっかりと持っている彼女たち、やっぱり自分のやりたいことを意識し、手放さないで生存のみでなく”生きる”ということを考えさせられ、自分の生き方を振り返る機会になっていると思ったのです。

 

乳癌罹患者のお二人、大好きなバレエ続けていて素敵です!