それって当たり前?

日々感じたことを徒然に。

釣り人が魚を売る。

ジム仲間の釣りの話が面白い。
土曜日だけ時間的に会う、釣りが趣味の人の話だ。

彼はジムに来る日も早朝釣りをしてきたりする。

だから、土曜日に彼と会うと釣りの成果状況を訊くのが楽しみだし、彼も披露するのが

楽しそうで、私などでは知り得ない話をしてくれる。

 

彼は内海で釣り船の客として釣るようだ。

一応漁師さんが届け出をしてお客を乗せてもいいという資格をもった釣り船に乗るようだ。

 

今回は台風の後だったけれど、結構成果があったようで「あかむつ」や「くろむつ」がよく獲れたようで、同じ「むつ」なのに単価としては「あかむつ」が2倍で取引されたと気分良くしていた。

 

 

彼は魚を売るために釣りをするわけではないが、10匹以上獲れたら家では捌き切れないので引受先を確保していて、それで釣り船代の元も取れれば気分もよくなるというものだ。

 

その引き受け先に、地域の市場に行くことが可能だという。

提供した箱に名前と口座番号がわかるようにして置けば売れた額の入金があるのだそうだ。

時間制限があって午前中までに入荷しなければならない。

そして、この市場には高級料理店が買い付けにくるので、それなりの魚しか売れないが

結構高値止まりらしい。

 

一方、高級魚でない種類の時は一般の魚屋さんへ持ち込むと、消費者が一般の家庭用なので高値ではないが新鮮なので捌けるのだそうだ。

 

要するに、最終消費者のレベルに添った買値が生まれるということなのだ。

「高級料亭のお客」か「一般家庭用」かで取引額は決まるということなのだ。

 

そんなからくりは全く知らず、スーパーの鮮魚コーナーに並ぶ「身の厚さが薄っぺらな太刀魚」

などでも結構な値段が付いていることを伝えると、彼もそれは知っているようで、気の毒そうに苦笑いする。

彼等の釣る「太刀魚」などは長さのある、身の厚い立派なもので、小さな場合は海に戻すそうだ。

その代わり大きな時は傷つけないように、細心の注意を払って引き上げるそうだ。

1匹1万円もの取引になることもあるからだ。

 

だから「スーパーの太刀魚」に対して苦笑いなのだ。

 

何だかはまる理由が解るような気がする。

 

そんな会話の最後に、

「今度沢山獲れたら、太刀魚を持ってきますよ。」

と、返ってきた。

いやいや食べたいという会話ではないから頂くわけにはいかないので

「期待しないで待ってます。」

と言うのに留めておいた。

 

それにしても、あまり女性同士では発生しない会話が生まれるので男性の趣味の話は面白い。

先日はアーチェリーをやっているという人もいて、弓道の方が趣味として入り易いなどということで弓道場の情報も教えてもらったりと、中々いろんな人に出会える場所になっているのです。

 

「赤鯥」に関して面白い記事があったのでURL貼ります。

「アカムツ」と「ノドグロ」の違いは?という記事です。

https://lowch.com/archives/15205