それって当たり前?

日々感じたことを徒然に。

太刀魚の顔。

ジムで会う、釣り好きの男性から珍しい話を聞いた。
知らないことが多くて興味深い。

彼とは土曜日しか時間が合わないが、その後の一週間の釣りの事は毎週聞く。

 

やっぱり好きなことなので釣りの成果なども含めて嬉しそうに話す。

 

特に目的は太刀魚らしい。

指を三本重ねて、その釣った太刀魚の厚みを示し、長さもⅠm位あったと写真まで見せてくれた。

私はたった一度だけ太刀魚の夜釣りの現場に行ったことがあるので、釣れた時のキラキラと舞うような瞬間を見たことがある。

そんなことを想像しながら聞いていた。

 

 

太刀魚の泳ぎ方。

海面と水平ではなく、垂直に泳いでいる。

「へ~~!」

と驚いた。(私が知らないだけ?)

 

だから、餌に食いつく角度がほかの魚と違う。

と、いうことは餌の付け方も違ってくる。

他の魚は頭から突っ込んでくるが、太刀魚はバックへの泳ぎもできるので引っ張る。

「へ~~~!そうなんだ~!」

と、私。

勿論知らない。

 

そして、極めつけが太刀魚の顔のこと。

若い太刀魚は経験値が低いので何にでも食いついて釣られてしまうが、大きい太刀魚すなわち熟年というか壮年というか長く生きているのは、むやみに餌に食いつかないのだそう。

 

そして、釣り上げた若い=小さい、魚の顔と、壮年?老年?=大きい、魚の顔が違うのだそう。

人間でも赤ちゃんと大人と違うように違いがあるのだと。

 

そして、やっぱり、その顔は生きてきた分獰猛な”恐い顔”をしているのだという。

 

「え~~!?魚って種類によって同じ顔じゃないの?」

と、思っていたが、そうではないのだという。

 

そして、”歯”までもがシャープになっていて怖いのだそうだ。

私は、

「歳を取れば歯もボロボロしてくるのではない?」

と、思っていたらその逆、研ぎ澄まされているのだそうだ。

 

そして、獲れた太刀魚は近くのレストランや高級料亭、懇意にしている魚屋さんなどが

買い上げてくれるのだそう。

大きいものなら一万円位で引き取ってくれるんだとか。

新鮮だものね。

 

釣りは釣り船を出してもらって行くらしいが、釣っている時の時間も忘れるような集中できる事と、漁獲が良ければ、現金収入にもなる。

 

釣りが好きな人は売るために釣るのではなく、その手応えがたまらないと言う。

そしてはまって、季節毎、場所毎で、釣れる魚も変わるので、結局一年中出掛けることになるのだそう。

 

たまたま、ペットの早朝散歩仲間の方があまりにも日焼けしているので訊いた所、彼も釣りnの結果だという。

彼の方は”黒鯛”釣りで、これも漁獲がいい時はイタリアンレストランや高級料亭が待っていてくれるとのこと。

中央卸売市場と同じ価格、千円/㎏、で買い取ってくれるのだという。

彼も黒鯛の写真をその場で見せてくれた。

 

何か皆さんいいお年なんだけれど、少年のように自分の獲物を嬉しそうに見せてくれる。

その上、その趣味を楽しむ経済的基盤がある大人だし、ネットワークもあるので、上手く

趣味を楽しめるのだなと、男性たちの趣味”釣り”を羨ましく思った。

 

そういえば、・・・私の父も、海の近くに住んでいた頃、ちょろっと釣り道具担いで出掛けて

”黒鯛”を釣ってきていた記憶がある。

 

最近は”釣りガール”が流行り始めているようだけど、まだまだ独りで出掛けるとか、仲間と出掛けるとか、そんな様子ではなくて、ツアーに参加みたいな具合のようです。

 

やっぱり、”漁師”さんの大半が男性であるということは男性に”狩猟本能”があるということ

なのだろう。

 

「釣りに行って日焼けしたんだけど、釣り船屋さんなんかには、今年はまだ色が薄いね!って言われてんですよ。」

なんて、真っ黒な顔して笑っている。

 

皆さん、楽しそう、健康そう、笑顔がいいです!