それって当たり前?

日々感じたことを徒然に。

休業中となっている中華料理店。

ご夫婦で営業されているお店だ。

 

我が家が引っ越ししてもう10年余になるが、当時からあった。

この地に引っ越して当日、夕食作りもままならなった日に、何か外食でもと考えた時、

もう午後の10時近くになっていたが、まだ看板のネオンサイン点いていて、

「こんな所に中華料理店があるんだ・・・。」

と、行ってみて、住宅街の中にポツンとあるのにしっかりと確かな料理を提供できるのだ

と、いい意味で驚いたことを記憶している。

 

マンションの一階の店舗だ。

マンションの一部屋を購入するのと同様に、店舗として買ったということだ。

 

夕食が独りだった時など、気軽に利用させてもらったりする。

 

カウンターだけのラーメン店でもなく、餃子やラーメンなど定番のものだけでなく、中華レストラン風に

かなりのメニューを揃えていながら、定食もある。

 

そして一番嬉しいのは、どこもかもがピカピカに掃除が行き届いているところだ。

雑誌や新聞が雑に重なり合ったりしないで、いつも整頓されている。

 

そんなお店が近くにあるのは便利だった。

 

只、一つだけ・・・、玉に傷なことがあった。

 

奥さんの話好きだ。

 

最初の頃は、話を合わせていた。

 

彼女も私が独りなので気遣って話しかけてくれていたのかもしれない。

それも程度の問題になる。

 

こちらは食事をしているのだ。

ずっとずっと、ニュースだの世相問題だのと話し掛けられても、相手の感覚の問題だ。

静かに食べたい場合の方が多いのにだ。

 

料理は美味しいけれど、だんだん遠慮がちになっていく。

 

そうしていた最近、その店のネオンサインが点いていないのだ。

 

 

最近、久し振りに一回だけ行ってみた時に、ホールを担当している奥さんが少し痩せられたかな、

と思った。

それ以来、ランチタイムの前から点いていた看板のネオンサインが点いていないいのだ。

 

気になって貼り紙がしてあったので見てみた。

「しばらくの間お休みします。」

と、あった。

 

ネオンサインの点かないお店は、文字通り「火の消えたような・・・。」という構えそのものなのだ。

 

ご主人はちらりと目にしたが、奥様に何かあったのか心配している。

 

やっぱり「営業中」の元気な様子のお店が閉っていると寂しいものなのだ。

お昼から夜の10時過ぎまで、ご夫婦でよく働かれていたお店だった。

「よく頑張るなあ。」

と傍からは応援していたのだ、貴重なお店だったから・・・。