それって当たり前?

日々感じたことを徒然に。

トマソン


またまた、「招待券があるから」と美術館の誘われた。

一瞬考えたけれど、自分の予定が他の日と入れ替え可能と判断して行くことにした。

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1968年 激動の時代の芸術2/10 - 3/24

本展は、1968年からちょうど半世紀が経過した2018年の視点から、約400点の作品や資料とともにこの興味深い時代の芸術状況を、回顧しようとする試みです。

http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/exhibition/detail/44

という、ちょっと頭を掠っていた展示なので、観ておこうと有難い申し出ではあった。

雑誌や洋服生地なども、「サイケ」と呼ばれたデザインのものが流行った頃の芸術状況だ。

横尾忠則さん、宇野亜喜良さん、寺山修二さん、福田繁雄さん、落合恵子さんなど、今でもその活躍は伝わってくる。

(亡くなっている方もおられるが)

そんな中でトリックアートの作者の吉田益信さんと赤瀬川原平さんが気になった。

吉田さんのは、トリックとの説明はないが、面の続き方が気になって何度も近づいてしまってスタッフの方に注意されてしまった程だ。失礼しました。

他の作品も近くで観れて興味深かった。

 

そして、嬉しかったのが赤瀬川原平の作品に沢山会えたことだ。

私にとっては「赤瀬川原平トマソン」なのだ。

トマソンの語源は、プロ野球読売ジャイアンツ元選手のゲーリー・トマソンに由来。 トマソンは、元大リーガーとして移籍後1年目はそこそこの活躍を見せたものの、2年目は全くの不発でありながら四番打者の位置に据えられ続けた。その、空振りを見せるために四番に据えられ続けているかの様な姿が、ちょうど「不動産に付着して(あたかも芸術のように)美しく保存された無用の長物」という概念を指し示すのにぴったりだったため、名称として採用された。

彼とトマソンの説明はこちら。↓

https://matome.naver.jp/odai/2135801747071902601

そうなのだ、無用の長物を芸術だと思う気持ちと、当時コレクションしていた赤瀬川原平さんの

ことを知ったのは、もっと遅くなってからだと思うが、探してみれば「?」という不動産はあるだろう

とワクワクしたのを覚えている。

だから今回の展示物の中に、それとは違った前衛芸術家としての彼の作品に沢山触れられて大収穫だったのです。

結局のところ、実際の作品は初めてでした。

何か彼の様に物事捉えると毎日が楽しみになってくるんです。

 

 

追伸:

この記事は2019/03/11に書きました。

東日本大震災発生8年が経ちました。

犠牲者追悼記念式典の出席者の方々と一緒に、自宅にて黙とうを捧げました。

私も、あの日のことは遠方からですが、リアルタイムで記憶しています。

犠牲者の方々のご冥福をお祈りいたします。