励ます人がいる。
ジムで一緒になる女性がいる。
フリーで音楽関係の仕事をする女性だ。
「火曜日しか来れないのなら、来週は必ず来てね!」
私が声掛けた。
彼女、
「そう言ってもらえる人がいると、来ようって思う。」
と嬉しそうに言う。
音楽家にも、いいえ、音楽家だからかもしれないが、体力が必要だ、と話す。
例えば子供達を教えるとなると、何か一つでも覚えて行ってもらいたい、とレッスンをするそうだ。
しかし、子供達の集中力や、気紛れな性格などがあるので、それをレッスンに向けるのに
すごいパワーを必要とするらしい。
できれば、一日に7人くらいはレッスンしてあげたいが、本当に疲れるので5人くらいしか見れない、と言う。
彼女はそれだけでなく、演奏会など、自身の舞台もあるので、継続的に体力を保持している必要があるそうだ。
週一回来るのも、普段の生活習慣が不規則になりがちなので、苦労するのだそう。
以前友人と二人で通っていたが、その友人が辞めてしまったので、時間を見つけて、
継続するのが大変なのだそうだ。
そういう状況の中で、
「必ず来てね、待ってるからね!」
と、声を掛けてもらうのは、励みになるのだそうだ。
そうだと思う。
私の場合も、一緒に会員になった友人二人がここを辞めることになったので、
何とか継続するためには自分でモチベーションを上げていかなくてはならない。
よくしたもので、周囲の会員の方々は、辞めた二人を知っているので、時々、
「彼女たちはどうしてる?変わりない?」
と分離したジムに義理があって通うことになった友人を気遣ってくれる。
そうしている内に、周囲の方々と懇意に交流するようになり、今では休む日はメールして、
心配しないように説明するようになっている。
「捨てる神」ではないが、事態は変化しても、また「拾う神」が現れてうまく回って行くようになっているようだ。
だから、孤軍奮闘にならないように、お互いに励まし合って継続していきたいのだ。
性別、年齢、職業、など、様々な人が通ってくるジムなので、誰を見ても、みんな自分自身
で目標を持って続けているのだ。
それぞれの人みんなの姿が、それぞれを励ましているのだと思う。
特に高齢の方の姿には頭が下がる思いです。