「トヨタ オリジン」樹木希林さんの愛車
「トヨタ オリジン」
トヨタ自動車の生産累計1億台達成を記念して、1000台限定で生産された限定生産の車です。
プログレをベースに、外観を初代トヨペット・クラウン(RS型)のイメージに寄せてあります。
観音開きのドアなど、個性的かつレトロスペクティブさが魅力です。
外装は手作業により制作され、トヨタの匠の技が注ぎこまれています。
いろいろな車種を乗り継がれていますが、並べてみると一貫性のあるスタイルを感じます。
https://car-moby.jp/70489
「個性派女優には独特の美意識があった」
バンやトラックなどの女優らしからぬ車種にも乗られた時期もあるようですが、確かに共通するテイストというか「顔」があるんですね。
どの車もどこか可愛くて、いい顔をしています。
ノスタルジックでおしゃれな車たちを見ていると、本当にセンスのいい方なんだなと、あらためて感心しました。
個性派女優の美意識は、車選びにも表れているんですね。
上記、
「オリジン」のキーワードで調べてみた特徴です。
樹木希林さんが乗り継いだ車種です。URL↑貼りました。
NHKでの追悼番組を観た時に、映画撮影現場に行くにも、オリジンを自分で運転していたので、
「女優さんが、自分で運転して現場を往復する?!」
と、驚いたけれど、彼女の生き方からすると、当然のことだったと、後に分かる。
なぜなら、
「役者は普通の生活をしなくちゃならない。」
と言っていたという。
普通の人間を演じるのに普通がわからないから。
徹底して無駄を省く生活をする。
自分の事務所を閉鎖して以来、マネージャーも付けずにFAXと電話でオファーを受けていた。
マネージャーの人生に責任が持てない、ということが理由で。
ガンが発見されて以降のことらしいが。
祝儀、不祝儀の中身は全て一律「3000円」、世間体や義理だの考えることを止めると
一つすっきりする。
贈答品も断っていた。
必要ないものを増やしたくない、が理由。
結婚式のお祝いが少ないから呼ばないというのなら行かないし、それでも来てくれというのなら
行く、というのが本当の付き合いで、人間関係もガン発見以降断捨離していたようだ。
そして、交通手段も自分で全て手配したということで、電車に乗り、新幹線に乗り、飛行機でも移動した。
実のところ、希林さんがここまで、自立している方とは知らなかった。
女優さんをお世話し、演技だけに専念して欲しいと、スタッフを置いているのが芸能界だと想像していた。
殆どはそうだろう。
しかし、ここまで徹底して自立されているからこそ、自分に要るもの、と要らないものがはっきりしているんのだろう。
人任せでは、
「あれどこ?」「あれどうなっている?」などと、確かめる作業がうまれる。
挙句の果てに、マネージャーと金銭トラブルなんて、よくありましたよね。
話を戻すと、だから
「車出して」とか「○○まで行って」、
等と言わない、自ら移動の手段を持つ希林さんって人間力?が凄いんですね。
それが愛車トヨタの「オリジン」だったのですね。
75歳で自分で運転し、運転免許を持った人は、その取得時はまだ女性としては50%位だったと思う。
だから、取得したことは運命を変えることになっていたと思う。
その後の利便性は取得しなかった女性の何倍になったか見当もつかないくらいの差を生んだと思からです。
実際、自分で運転して、夫や息子などを頼らないでいられる生活は、自己決定の連続だ。
希林さんは、生活の隅から隅まで、自己決定を貫いた女性だったと知り、その上ご自分のセンスをも
徹底的に追及されたとわかり、
「彼女は役柄からは見えない、物に対するセンスがいい人だな~。」と感じていたのです。
そしてそれが、また愛車選びから分かって、益々傾倒してしまいます。
まだまだ、生き方のヒントが貰えそうな希林さんの生き方はお手本です。