それって当たり前?

日々感じたことを徒然に。

小笠原父島の「お別れダイブ」

私は夏は早朝の起床をする。
何でも早い内に済ませば、涼しいのだ。

と、いうことで、早朝意外なTV番組に出会うことがある。
ある警察官の転勤先の父島での一年半とその別れの物語だった。

 

彼は「千葉」さん」。
お巡りさんということで、東京から1000キロの父島に赴任してきた。
彼は島民とどんどん親しくなり、伝統文化の「太鼓」も習うようになる。

 

一方、もう一人、同世代の教師として赴任してきた青年もいた。
が、彼は中々島民と親しくなれずにいた。

そこで、千葉さんが、太鼓の練習に誘い、飲み会に誘いして二人共島民に馴染んでいった。

そして、千葉さんが任務を終えて、再び転勤で、島を離れることになる。

 

また、一方、島民は幼い頃から「ダイブ」の練習に励む。
「お別れダイブ」という文化があるため、いつの日かのダイブに備えるためだ。
赴任組の二人もよく練習をしたようだ。

 

そして、とうとう千葉さんが島を離れる日が来た。
首にレイを掛けられて、花束を抱いた、千葉さんが船のデッキから手を振り、おがさわら丸が出航すると、港の堤防では少年、少女たちが、先ず、ダイブを始める。

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そうしたら、おがさわら丸と並走するボートが一緒に走る。
ボートがスピードを落とすと、またそこでもダイブが始まる。

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                                     まだまだまだ並走しているボートがまたダイブをする。

お別れの言葉は
「行ってらっしゃい!」
出て行く人は
「行ってきます」

また、島に帰って来い、と言う意味だ。

 

勿論、千葉さんの目には涙。
残った教師も、ダイブの後大きな波間で浮いたまま、
「行ってらっしゃい!」
と叫ぶ。

こんな風に送られたら感動しない人はいないだろう。
小笠原にリピーターが多い訳はこの辺にあるようだ。

 

因みに首飾りのレイは、島民が島を出て行く時に贈られるもので、観光客に贈られることは無いそうだ。
首が見えなくなるほどレイを贈られた人は、それだけ島に長くいた人とみていいようだ。

行ってみたい島だ。
なんて言ってる内は行けないから、「行くぞ!〇年〇月」と決めなければならないだろう。