それって当たり前?

日々感じたことを徒然に。

猫の居場所と台風

我が家の猫は自由気まま。
どこの猫も多分同じでしょうが。

 

昨夜私の住むエリアを台風が通過するという予報で、風雨から危険なものを移動する準備をしていた。
高い位置にある鉢植え、風に煽られて折れてしまいそうな鉢植えなどを玄関内に移動。
これも、煽られると、バタバタとサッシ戸を傷つけそうな簾などを畳んで室内に。
グタグタになった簾よりも、いつもの状態を保てるには予防が一番だからしまいました。
そして、仕上げに、サッシ戸、サッシ窓のシャッターを降ろして台風対策準備完了。

 

と、そんな中で、猫の大好きなベランダの一角を畳んでしまった。
丁度、アウトドアー用の椅子が一脚置けて、そこを日除けするように簾が下がっていて、朝陽が強くても、内側が日陰になる場所だ。

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場所は違うが、こんな感じ

 

私も、朝、洗濯物を干す時も、成るべくそこに入り込む一角だ。

猫にとっては、少しでも高い場所が安心するのだろう、どこでも、そこで一番高い所に陣取る。

 

風雨が強くなっても、部屋の中よりベランダに出たい、の一心でサッシ戸を開けてくれとせがむ。
鳴き声がベタベタしてくる。
「うう~う、うう~う」
と、「にゃー」とは違う小さめな、低い声がずっと続く。

「濡れちゃうよ!」
と言いながらも、仕方無くサッシ戸を開けると、ダッシュで出て行く。

でも、無い!
彼の場所、多少の雨なら簾の陰で濡れない場所、専用のデッキチェアーがある場所が、無い!
猫は、
「あれ?あれ?ん?椅子は~?」
と、戸惑い、
「濡れる~、冷たい~!」
と、また、ダッシュで室内に戻ってくる。

 

猫に、台風の対策準備を説明しても、分からない。
猫は毎日のルーティーン生活で飼い主との折り合いを学んで、飼い猫として成長する。
その代わり、飼い主も一旦始めたルーティーン生活の一部たりとも外さないで、猫に提供する義務がある。

説明してでは通らない動物との、決まり事は繰り返しの行動でしか伝えることはできないと思う。

只、「居場所」を畳んでしまった「非常事態」だけは、彼にも「非常事態」だったことだろう。
ごめんね、驚いたね、でも、それも、彼の非常事態回避能力を信じる他はない。