それって当たり前?

日々感じたことを徒然に。

余命宣告の後

ウィークデイの朝はNHKのBS番組を観ていることが日常だ。

たまたま、
「医師が受けたがん宣告」についての内容だった。
日常ががらりと変わる瞬間から、その医師たちがどのように生きたか、という
内容を紹介してくれていた。

朝の忙しい時間帯なので、じっくりとみていることはできなかったけれど、
気にはなっていた。

 

 以下記事抜粋
近畿大学学長の塩崎均先生は胃がん手術4000例の権威である。
しかし11年前のPETに映ったのはステージⅣの末期の胃がんだった。
注:(2016年11月の記事なので、2005年当時の検診だと思います。)
塩崎先生は、外科手術をせずに、放射線抗がん剤で奇跡を起こした。
ミイラ取りがなんとか、ではないが医者は自分の専門の病気になることが多い。
金沢赤十字病院の西村元一先生は、ステージⅣの胃がんと闘病中であるが、
ひと夜にして、消化器がん専門の医師から、ステージⅣの胃がん患者になった。
一方、塩崎先生も西村先生同様、実験台としてPET検査を受けたら
たまたまステージⅣの胃がんが発見され、1日にしてがん患者になった。
死を覚悟した塩崎先生は、なんと胃がん放射線治療を選択した。」


西村先生のことはいろんな番組を通して知られていて「元ちゃんハウス」という、患者たちが
気軽に寄って話せる、集会所のようなものを立ち上げて、その後お亡くなりになった。


塩崎先生の場合は「胃癌には胃に穴が開いて、他の臓器に影響を及ぼす」、ということで
放射線治療は考えられなかった当時に、余命宣告されたのなら自分の体験が後の
治療に役立つのではないかと、今までは考えられていなかった方法を自ら試された。


結果、胃に穴は開かなかった、ということで先生は生還されたのです。

2012年には近畿大学の学長に就任されています。


この判断の元になった先生の考え方に振り向かされて、感動したのです。
「死に向かってどのように死ぬか、ではなくてそこまでをどう生きるかですね。」
と仰っていたのです。

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もっと加えれば「医師として」という言葉が入るのだと思います。
日常の何気ない、短い時間に、こんな先生のことを知る機会に恵まれたんだと、
こうしてブログに残すことにしました。
胃癌治療の新しい道をありがとうございました。